Laub🍃

2015/06/14(日)00:21

脳の断面7 増えりゃいいってもんじゃない

.1次メモ(404)

1 2 3 4 5 5.5 6 「なっ……何故お前ら、いちいち裸になるっ!!?」 「……そんなこと言われても…」  プラナリアの皮とは違って、俺達の服は再生しない。薬品の影響を受けているのは俺達の体だけなんだから、当然と言えば当然の話だが。  本部に戻る途中でまたも怪物が小さな子を襲っているのを見掛けて、助けた結果がこれだ。  リーダー田中の「俺」じゃないほうは上半身を失った為に上半身露出、俺はといえば…… 「わっ、私はあちらを向いているから、早く何かで隠せっ!!!」 「……仕方ねーな、こうするか」 「裸エプロンかよ」  突っ込み田中うるせえ。  でも確かに……まあ、ジャージの上の腕を腰の後ろで縛ってるって姿は見られたもんじゃない。  因みに助けた少年はその両親がやってきて連れて行った。  俺に「変態」という声を残して。 「異常再生した俺達に化け物って言わずに変態と言うとはな…  喜べ下半身露出してるほうのリーダー、お前のインパクトのお蔭だ」 「ぜんっぜん嬉しくねえ」 というか何だその呼び分け嫌過ぎるんだが。 ……もう下半身は一応(ケツ以外)露出してねえし。 「……高橋先生は、巨大化する時に服がビリビリ破れなかったんですか?」  上半身露出リーダー、ああもう上田中でいいや、が言う。 「はっ、破廉恥な事を聞くな!私を改造した奴が、そういったことにも対応できる服を作ったに決まっているだろう!!!」  なるほど、長い黒髪と純和風の、黙っていれば綺麗な先生によく似合う白拍子の服は確かに、先生がもっと巨大化していた時もピッチピチにはなっていなかった気がする。その技術を分けて欲しい。木鈴を助けた時なんて、「ありがとう」と言った数秒後に顔を逸らされて、物凄くシュンとしていたsecom田中をどう慰めたものか逡巡したものだ。  ……まあ、「恥ずかしかったし、じっと見てるのが申し訳なくて」と、当の木鈴は全くsecom田中に悪感情を抱いてはいなかったようだったが。リア充爆発……あ、この前してたな。 「先生、一応隠しましたよ」 「裸エプロンを着衣とは認めない!!!」 「だから裸エプロンじゃないって」 「……こんなのはどうだ?俺がパンツ、お前がジャージの下を履く」 「仕方ないな、じゃあ「破廉恥だと言っているだろうが!!!」  結局、俺は本部まで体育座りで高橋先生の手の中で運ばれることに決定した。…………何だこれ。

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