2015/12/23(水)18:34
33歳男と中二女子
なんか、私が2chまとめ脳だからこそ思うのかもしれませんけれど、
これって本当に「保護しただけ」なんじゃないのかなあと思えてしまいます。
中二の、おそらく学校で嫌な思いをして、家ではそれについての相談を碌にさせてもらえず、
耐え切れなくなった女の子。
彼女が、唯一そういったことについての重い相談をすることができる相手。
それが33歳のおっさん。
ネットで知り合った相手で、周囲に対しておおっぴらに話せる関係ではないけれど、
こまった時に唯一頼って縋れる相手。
奥さんが居ないけれど3-4歳の息子の面倒を頑張ってみている彼。
一緒に暮らしていて分かるのは、町内での評判も納得の優しさ。
「いいのかなあ」と思いつつも、家出しなければ、彼の家で3人暮らししなければ感じ得なかったであろう空気にしばし癒される。
女の子の服とかあまり分からないけれど、新しい服も用意してくれる。
今まで着ていた服よりも、こちらのほうに温もりを感じる。
だけど、彼が彼女を庇う為に必死で隠していた、出来るだけいつも通りに振る舞おうとしたのにどこからかばれてしまっていた。
今まで、女の子からそういった「重い相談」を受けようとしなかったのに、
こういう時ばかり出てくる親類に連れ戻されてしまう。
ニュースで流れる放送では、33歳のおっさんが悪者扱いされている。
どんなことも無理矢理悪い方向にとらえ解釈され放映される。
名のある、これまでは見識があると感じられていたコメンテーターたちが権力に流されたか本気でそう思っているのか、中学生の悪意のある噂のような「意見交換」を堂々としている。
中二女子は、それに対して無力。渦中の人だというのに、言葉を出させても貰えない。
そして今、身内の中でどんな扱いをされているのか、それさえも謎のまま。
彼女は今、「身内に保護」された先で本当に「安全」になっているんでしょうか?
「安心」できているのでしょうか。
「思春期の気の迷い」を「なくせて」いるんでしょうか。
彼女にとっての安心地帯は、今、そして数年後先の未来まで、どこにあるのでしょうね。
「間違った正義感」
と、某コメンテーターが言いましたが。
「間違い」って何でしょうね?
未成年だから女の子が出てこられないのも分からなくはないですが、
一切彼女からの言葉がなく、ひたすら周りの人からの声しかなく、
中二女の子の周囲の人は自分たちの問題については「学校でなんか色々あったみたいで」程度しか言わないのに対し、
33歳おっさんの周囲の人は「事件」発覚後も33歳おっさんへの好意を感じさせる言葉を発している。
きな臭くありませんか…?
司法警察・公権力の怖い所って、
こういった「当人達以外でも」「間違ってない正義」としてとらえられそうな人たちに対してもいっしょくたに
「容疑者」って呼べてしまう所だと思います。
まあ、「犯人」でないだけいいのかもしれませんが。
勿論、33歳おっさんについて邪推しようとすればいくらでも出来るでしょう。
保護する見返りに云々かんぬん。女の子は本当は家に未練があったけれど、半ば無理矢理連れて行って、家に未練を持つ女の子をお得意のいい顔で説得して云々かんぬん。
だけど、だからって身内のもとに戻すことが彼女の幸せなのかっていうと、
……そうは、感じられません。
私の身内にも、「正義感」を貫く為に、周囲の空気を気にしない、むしろ突き破ってやるといった人が居ます。
本気でどうでもいいし放っておけば済むことを、「正義感」ゆえに放っておけないおかないという人の生き方はしばし暑苦しくて鬱陶しいですし、時折「自分への戒め」として彼の行いを半目で見ることもあります。
けれど、彼の生き方は悪意で人を傷付けたり、徹底的に他者に無感動になったり、悪意のある噂話で盛り上がることが生き甲斐だったり、それに流されることに疑問を抱かない人達の生き方より、「一緒に話したい」と思わせる生き方です。
行いに正義という名前を付ける必要はありません。
公権力が好きな言葉ですから、余計に「正義」への問いかけが為される今使うべき言葉ではないでしょう。
それは、誰かを「幸せにする」行いか。
それは、誰かが他の誰かの心を「生き延びさせる」行いか。
そういった言い方で、話を進めるべきではないでしょうか。
…何にせよ、女の子の言葉待ちですね。
仮定「33歳おっさんは女の子を無理やり誘拐した」
証拠が集まればひっくり返るかもしれないこれ。
その一番のポイントはやはり、今では一番探りにくいかもしれない彼女の本音です。