2017/07/18(火)11:20
そう、それはよいとして(sss二次ss・ヘイト創作気味注意/死ネタ・下衆注意/ifパーティで3k)
*死・下衆注意*
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どんな人間でも、分かり合おうとすれば分かり合えるもの。
そうでなければ相手はけだものと一緒です。
そう思っていた私に、カルチャーショックというものが起こりました。
まさか、目の前で人が本当にけだもの…物理的に怪物になるなど誰が予想するでしょうか。
「×××……っ」
そんな怪物に生きていたのか、などと言うそいつの言葉はどう見ても希望的観測のそれでしかなく。
だというのに、そいつは怪物のもとに向かっていきます。
「いけません…」
「!もう、ほっとけ!あいつは自分から望んで行ったんだ」
「……そう、そうでしょう……けれど…」
ええ、ここで見殺しにすればいいはずです。
私も、私の友人も、このガイドの一員と名乗る男に嫌な目に遭わされたのですから。
ーーーー不安なのは、不吉なのは。
「……駄目ですよ……っ」
「だめだ、間に合わない!あんたまで巻き込まれる」
「だって……」
ーーーその友人が、その姿に魅入っていること、です。
まるで、偽物だとしても、再会できたその天にも昇るような笑顔を見せられたら。
羨ましくなるでしょうー愛おしい男に会えない彼女としてはーーーーー。
露骨な音が鳴り響きます。
任侠ものの映画、その拷問や後始末でも聞かないようなその音。
「ああ…」
「……もう、駄目だね…」
私の友人の一人は顔を反らし。
もう一人は、魅入られたように最期の笑顔がばきばきと壊されていく様子にくぎ付けになっている。
速くあの二人、地獄に堕ちればいい。
そうして私の大事な友人に一片の憧れも残さず、醜く消えればいいのに。