「二人の王女」の適正について（ガラスの仮面）

「アルディス」＝「北島マヤ」 「オリゲルド」＝「姫川亜弓」 天真爛漫な恵まれた妹姫アルディスと、逆境の中才能と根性でのし上がったマヤ。 冷たい牢獄で野心に燃える姉姫オリゲルドと、恵まれた環境の中でも孤独と虚しさを抱えてきた亜弓。 それぞれミスキャストと呼ばれていた二人だけれど、 「二人の王女」以外の二人の演技を読み返すと、ジャストキャストなんじゃないかと思えてくる。 マヤの演じた、 幸せの中育った元気な少女「ひろみ」が、突然の父の裏切りを知って、強さと家族愛を支えに人知れず闘おうとする話。 幸せの中育ったお転婆王女「アルディス」が、怒涛のような姉の裏切りと暗殺に、強さと優しさをもって対峙する話。 亜弓の演じた、 孤独の中生きてきた悲劇の少女「カーミラ」が、周りを傷付け、生気を奪ってしまい、自分も追い詰められていく話。 孤独の中生きてきた悲劇の王女「オリゲルド」が、周りを傷付け利用し、復讐しながら、自分も心を追い詰められていく話。 それぞれの素質を強く持っているからこそ、このキャストとして選ばれたんだろうと納得できる。 とはいえ沙都子の気高さ・強さとオリゲルド、王子とこじきの天然っぷりとアルディスも重なるところはあるから逆キャストの話も見てみたかったけど…。 今後の戦いで、どう彼女たちが自分たちの演じやすいキャラ演じにくいキャラをやっていくのか気になる。