植物の気持ち?
ずいぶん前ですが、全国子ども電話相談室に質問がありました。Q:どうしてリンゴは赤くてみかんは黄色いんですか?A:(回答者によると)リンゴやみかんは目立つように赤や黄色くなって鳥たちやその他の動物たちに「私ここにいるのよ。食べてね」と語りかけている、のだそうですよ?そういえば、リンゴもみかんもその他の果物も、熟していない時期は、「まだ熟していないから食べちゃダメだよ」ということで葉っぱと同じ緑色をしていて目立ちませんよね?鳥が果実を食べる。ウンチをする。ウンチの中の種が芽を出す。植物は鳥に子孫を遠くに運んでもらっている。という事ですね。そうそう、トマトがうんちから発芽した、という話がありましたよね?>京都市動物園(左京区)で、メスのチンパンジー「初子」のふんの中に>あった種からトマトが発芽して実をつけた。>2年前、飼育環境の向上を目指して木々を増やした際に>行った土壌改良の副産物で、ふんの中の種が発芽するのは珍しいという。>「はっちゃんトマト」と名づけられ、初子のえさとして再び胃袋に入り、>思わぬ生命の糧の循環が生まれている。>初子が主に住む類人猿舎の東グラウンドでは、>かつて地面を芝生にしていたが、2004年12月に>生活の質の向上を図る「環境エンリッチメント」の一環で、>サツキやツゲなど約25種類、100本の植物を植え、>土を入れ替えて肥料を施した。>同園によると、ふんは普段、飼育員が掃除しているが、>回収漏れしたふんの中に含まれていたトマトの種が東グラウンドの>土に落ちて発芽、20本程度が成長し、今夏、実をつけ始めた。>41歳と、人間では60歳ぐらいにあたる高齢の初子は、>中のおりにこもりがちで、トマトが踏まれたりすることも>あまりなかったという。初子のふんからできたので、いつしか、>飼育員や職員の間で「はっちゃんトマト」と呼ばれるようになった。>実は赤くなったものから順次、えさとして初子やゴリラに与えられている。>11月いっぱいは収穫できるといい、初子は、>おいしそうにトマトを食べている。>担当飼育員の松永雅之さん(38)は>「動物園で、ふんから、こんなにうまくトマトが育つとは思わなかった。>お客さんにもPRしたい」と話している。>(京都新聞) -2006/11月22日-