カテゴリ:日々のつぶやき
スーパーで買ったあさりを砂抜きした後の器にものすごく小さなカニがいた。
動いている。 あさりは味噌汁になったのだが、 カニを飼いたいと子どもたちが言い出したのであさりの殻を隠れ家に して小さな器に入れて飼うことにした。 あさりの中にいたから、「あさりちゃん」と名付ける。 カニのあさりちゃん。ヘンだけど。 エサは何をやればいいのだろう。 たまたまタコの刺身をつかんでいた長男が微小にちぎって 放り込んだ。 無反応。 先日のお隣の妹ちゃんを彷彿とさせる反応だ。 きっとカニの眉間にはシワが寄っているに違いない。(見えないけど) 今度は私が、ごはんつぶを半分にして放り込んだ。 寄ってきた。 ものすごく小さなハサミを使って食べている。 そのうちあさりの殻に隠れて、タコも食べていた。 大きくなったら食べようだの、それはかわいそうだの、 子ども達は既に何年も先を夢見ている。 しかし数時間後、入浴前に長男が涙目になって 「死んじゃった。」と言った。 何が原因かわからないが昇天していた。(たぶん弱ってた。) でもまあ、考えようによってはあさりに食べられるところを生き延びて、 寒い冷蔵庫を生き延びて、最後はタコだの飯粒だの食べられたのだから 幸せだったんじゃないの? というような慰めをしたら、長男がふと気づいた。 「これがほんとの最後の晩餐だね。」 うまい、座布団10枚! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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