HYBRID W-ZERO3を考察する(7) 新料金プランを予測
→HYBRID W-ZERO3を考察する(6) WILLCOM03よりどの程度高い?HYBRID W-ZERO3向けの新料金プランは、後日発表とのことだが、「写真で解説する「HYBRID W-ZERO3」」によれば、3GとPHSの優先順位は、出荷時は「3G優先」になっているとのこと。PHSは音声通話がメインで、パケット通信は主に3Gを使うことになる。もちろん優先的に接続する先をPHSにすることも可能だが、そうすることによる料金的なメリットは、おそらくそれほど出ないような料金体系になるそうだ。この文言からすると、PHSの使い放題よりは多少は高くなるが、速度の差を考えば普通は3G優先で使いたくなる程度の料金差だということだろう。単純にPHSとWILLCOM CORE 3Gの2つの料金プランの合算とはならないようだが、ドコモへの支払いを考えれば、WILLCOM CORE 3Gの料金プランから、かけ離れたプランにもできないはずだ。WILLCOM CORE 3Gの「3Gデータ定額」というプランは、基本料金0円で1050円分の無料通信を含み、0.042円/パケット。パケット上限が5,985円。別に、PRIN使用料が945円という形になっている。一方、PHSの方は、「新ウィルコム定額プラン」で基本料金2,900円で、0.084円/パケットで、パケット上限が2,800円。ここであれ?と思う。パケット単価は、WILLCOM CORE 3Gの方が半額なんだ、と。しかも、パケットを上限まで使ったときの料金も、PRIN使用料を除けば、6,000円弱と、ほとんど変わらない。さらに、WILLCOM CORE 3Gは、5回線以上の契約で、パケット上限が4,980円と、1,000円値下げしたプランも存在する。だとすると、家族割で、この割引料金を適用することも無理ではないだろう。また、PRIN使用料も、この分が、基本料金0円で1,050円のパケット料金に充当されていると考えれば、基本料金0円で無料通信はなしにしてしまえば、実質上PRIN使用料はなくしても元が取れる。PHSの方は、基本料金2,900円というのは有名無実化していて、XPLATE(WX130S)が、月額780円で利用できるスペシャルモデルが売られているが、端末代を含めても、この値段で元が取れているという。おそらく基地局の光IP化がほぼ完了できたため、NTTに支払うISDNの回線使用料を大幅に削減でき、大幅なコスト削減が実現できたということなのだろう。また、au、ドコモ、ソフトバンクが、一斉に月額1095円でメール使い放題プランを発表したため、これにも対抗する必要があるだろう。だとすると、予想されるHYBRID W-ZERO3のプランは、ざっくり次のようになるのではないだろうか?名称:ハイブリッド定額プラン基本料金:980円・基本料金のみで、ウィルコム同士通話無料、メール・ライトメール使い放題・無料通話、通信分はなし・パケット単価はWILLCOM CORE 3G/PHS共通の0.084円で、上限4,980円これなら、上限金額は5,960円になり、PHSの「新ウィルコム定額プラン」でパケット上限まで使った場合の5,700円と支払いはほとんど変わらない。しかも、パケット単価をPHSの方に合わせれば、おそらくウィルコムも損はしない料金設定だ。もっとも、端末代金は値上がりしているだろうから、割賦を含めた実質的な支払金額は、上がってしまうのかもしれないけど。なお、個人的には、通信をPHS優先に設定することで契約できる「激安定額プラン」みたいなものがあってもいいのにな、と思う。こんなプラン、どうだろう?基本料金:980円・基本料金のみで、ウィルコム同士通話無料、メール・ライトメール使い放題・無料通話、通信分はなし・PHSのパケット単価0.084円で、上限2,800円・WILLCOM CORE 3Gのパケット単価0.042円で、上限なし月額3,780円でPHSはパケット使い放題で、PHS圏外も必要があればそれなりのパケット単価でWILLCOM CORE 3Gを使うことができるというプランだ。これなら、月額3,880円の新つなぎ放題を契約している人間も納得できるだろう。もし、こんなプランを打ち出すにしても、それは初期需要が落ち着いてきた後だろうなぁ。もちろん、以上は勝手な妄想なので、根拠は全くない。