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今日、今年最後の番組企画会議が行われました。来年収録する番組の内容のアイデアを出し、形に出来るように話し合う場です。
通常、この会議は大きく4つの段階を踏みながら進められます。 ネタだし、膨らまし、選択、叩きという流れの中で、アイデアは洗練され番組の企画として確立されていくものなのです。 ネタだしは、「こんなことできないか」「こうすれば面白いのでは」という考えを、書き上げ、発案者が発表、面白おかしく語ります、そこでそれを聞いている、会議メンバーは、職種、ポジションにかかわらずその話を広げていくのです。「○○と言えばこの間こんな商品をお店で見ました」とか「それをこんなおっさんがやれば面白くなるんとちゃう?」など基本的にこの段階では、否定せず、出来るだけ肯定的に話を盛り上げていきます。この段階で否定することは暗黙の中でしてはいけないことなのです。このやり取りで、いくつかのネタをベースに会話を繰り広げ、話が広がったものをいくつかチョイスします。そうして選ばれたアイデアに対して、今度はそれを具体化するための否定論に入るのです。「これはお金がかかりすぎる」や「今からの期間では間に合わない」「面白いけどリスクが高すぎる」などの心配事項を思いつくままに言い合います。これが「叩き」という作業です。ここで間違えてはいけないのが、ここでの否定はあくまでもその否定事項を解決するために出すもので、そのネタをつぶすものであってはいけないのです。 「お金がかからないようにするにはどうしたらいいか」「期間を短く仕上げるにはどんな方法があるか」「リスクを少なくするためにはどこをどう変えればいいか」をこの「叩き」のなかで話し合った結果、具体的なものとして企画が完成するか、どうしても実現不可能かが最終的に決定されるのです。 その完成した企画に担当者を決め、作ると言う作業に取り掛かリます。毎週何かを放送しないといけないレギュラー番組の会議は、アイデアを肯定しながら小さなものを膨らませ、大きくし、否定事項を消去していく方法で、ネタを育てて行かなければすぐにネタ切れになってしまうものなのです。 このような会議を続けていると、この第二段階の、「膨らまし」と 最終段階の「叩き」が全ての事に関して非常に大切なものだと気付きます。第一印象で「面白くない」と否定してしまうと、最終的に 面白くなることを闇に葬ってしまうことになりかねません。 何事も膨らます努力があってこそ、いいものが生まれるのです。 否定も、それをなくしてしまうものではなく、心配事項を取り除くためのものでなくてはいけません。 そうそう最初から「これはいける」と言うものには出会えません。 企画、アイデアに関して言えば、最初は「どうかなあ」と思っても、それを膨らませて素晴らしいモノになった場面は何度も見てきました。第一印象は大切ですが、私はどんな出会いに対しても、肯定的膨らましを試みることにしています。日常、世の中はそんなに面白いものではありません、しかし、この膨らましによって、毎日が少しだけでも楽しく過ごせたら、儲けモンかなとそんなことも考えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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