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4月からの新番組の編集が終わり、最終チェックのためのプレビューが先ほど終了しました。
何もないところから一つの作品を、納得のいくものに仕上げたとき、そこには仕事の充実感とあわせて特殊な快感があります。 これは、我々にしかおそらく理解できない心理かも知れませんが、ディレクターは、自分の番組のテープは何度見ても飽きません。 何度も繰り返し見てはその番組を客観的に好きになれるという変な習性があるのです。 ボディービルダーが自分の体を鏡で見てうっとりするように、 自分の作った番組を、一人でニヤニヤしながら見たりもするのです。 ほとんどのディレクターは自分の番組のファンです。 そして自分自身のこともけっこう好きだったりします。 おそらく、こういうことをカミングアウトすると、気持ち悪がられるかも知れませんが、私自身はおそらくかなり筋金入りのナルシストだと思います。 周りにいる同業の仲間たちを見ても、それぞれが多かれ少なかれその傾向はあります。 逆にいうと、それくらいの自信がないと、100万人近い視聴者に対して自信をもって、自分の感性を発表できないのだと思います。 私は、自分のナルシスト的な面を実感したとき、いつもこのような事を考えます。 人は誰もが皆、自分とその自分を客観的に見ている二つの存在を持っているのではないかと・・・ そしてその二つの存在がときに同調し、ときに喧嘩をしながらうまくバランスをとりながら生活しているからこそ、人は社会と協調しながら毎日を過ごせているのだと思うのです。 自分のことを好きなナルシストは、そんな自分をより多くの人に認められたいがために色んな努力をします。 そう考えると、自分が好きなだけで、他の人には認められなくてもいいという行き過ぎのナルシストは問題だと思いますが、 ある程度、自分が好きという感情は必要だという気がするのです。 私の場合も、自分が好きだからこそ、自分で自分を応援してきたからこそめげずに今までやってこれたのだと思います。 自分を好きになる。そのために何ができるかを考える。 それも一つの自己啓発であり、必要な事です。 人に自慢するかどうかはまた別の話として、私は今後も自分のフアンであり続けようと考えています。 その上で、自分以外の人間を認めていく・・・ それが自分を高めていく方法であると言う信念の元、40代になっても自分が好きでいられるようでありたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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