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先日、上司から呼ばれ、二人きりで話をしました。
内容は僕のディレクターとしての今後についてです。 「はっきり聞くけど、まだ現役は続ける気なのか?」 率直な質問に戸惑いましたが、うすうすそういう話は遅かれ早かれ あるだろうとは思っていたので驚きはしませんでした。 この世界に入ったとき本当の意味でディレクターの生命、寿命は、 野球選手と同じだと言われていたので、僕より年下のプロ野球選手 が引退するのを見ていて覚悟は出来ていたのです。 でも正直、寂しさはあります。あと3年4年は続けようと思えばき っと続けられるとは思うのですが、 その上司に言わすと、これからメディアは大きく変る。早く現場か ら離れて、メディアについてのビジネスを勉強しないとディレクタ ーとして使いモンにならなくなってからでは、第二の人生を踏み出 すパワーがなくなるだろうとのこと・・・・ 確かにその考え方は正解だと思います。 引き際は大切です。 女性の生理日のことを英語では「ピリオド」と言います。 毎月決まった周期を体で感じ、区切りをつけることを本能的に感じ る事が出来るのか、女性はピリオド、終止符のつけ方は男性よりも 勝っているような気がします。 バリバリに仕事をしていた女性が、結婚を決めるとそれまでの自分 に終止符をうち、見事に気持を切り替える様子を何度も見てきまし た。そして子育てが終わると、また切り替えて自分のために楽しむ 人生を生きるようになる。 恋愛でもそうです。別れた異性をいつまでも自分の恋愛対象として 思っているのは男性。 死ぬほど別れ際は泣きじゃくるのにそのあとは切り替えて過去は過 去としてあっけらかんと次の恋愛が出来るのは女性です。 男が見習わなくてはいけないところです。 ピリオドの打ち方がいいかげんだと、次の人生は常に過去を引きず った惨めなものになります。 人気のない上司は、常に過去の自分の栄光を引きずって、過去の自 分を捨てれずにいます。 ある意味、これからの自分がかっこよくなるも、惨めなオヤジにな るのもピリオドの打ち方にかかっているんやと思います。 終止符の打ち方が上手な文章は読みやすいし、あきさせません。 終止符の打ち方が上手だと、さほどその前の文章が興味を惹くもの でなくても、全体として読むとまとまりのよいいいモノになるから 不思議です。 あきらめるのとピリオドをつけるのは違います。 ピリオドは始まりのためにあるからです。 上司にはこう答えました。 「視聴率がよくて番組がいい時間帯に変ろうと、視聴率が低迷し打 ち切りになろうと、この時間帯でやっている今のこの番組が、僕に とっての現役最後の仕事です。」 その言葉にうなずいた上司は7年前、誰よりも早く現役を退いた元 敏腕ディレクターです。 その人の引退があったからこそ、僕たち中堅にチャンスが回ってき たのも事実です。 それぞれの人生にそれぞれのいくつものピリオド。 かっこいい興味を惹く素敵な人生の文章を表現したいものです 「。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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