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人からの評価は別として、自分はそんじょそこらのディレク
ターには負けない・・・ そう思えて自信たっぷりに過ごした時期が終わり、 自分より若いディレクターに脅威を感じ、 「勝てない」と思い始めたのがここ最近のこと・・ いつかはこういうときが来るとは感じていたものの、実際に その時を実感すると、寂しいものです。 そしてその時になってやっと見えてくるものもあります。 自分の思い上がり、自分を支えてくれた人たちへの感謝。 自分は夢をかなえるために自分なりの努力をし、業界内での 競争に勝ち抜き目標であるチーフディレクターというポジシ ョンを手に入れた。自分は普通の仕事をしているのではな く、人に夢を与えているんだ・・・・ そんなばかげた自信も今となってはすべてが独りよがりだと いうことだとわかりました。 自分がやってきた功績、果たした夢、そんなことは、自分の 上にいる人たちはみんな持っているものだと、なぜ気づかな かったんでしょう、 自分が、しょうもないおっさんと思っている何人かの上司も 間違いなく昔、僕と同じかきっとそれ以上の栄光を持ってい るのです。 呑みに行くと、過去の栄光を自慢げに喋る上司を見ながら、 過去を自慢するなんてなさけないと思っていたのに、 このまま行くと間違いなく僕もそうなります。 ひとつの目標をあるていど達成した人間も輝くのはその一 瞬。どんな人間にも輝きを失い、ステージを降りる時は来る のです。 「昔はモテた」そういう人間で今魅力のある人はいません。 本当に昔はそうだったのかもしれませんが、切り替えができ ないとよけいに惨めです。 自信を失った時、次のステージの第一歩が始まったというこ とに気づくか気づかないかで年のとり方は変わります。 人の人生はそれぞれ、長くじっくりと味を出していくものも あれば、いくつかの山を越えていくという生き方もありま す。 人によって遅い早いはありますが、30代後半という時期 は複雑です。 ほとんどの人が、ここでいったんピリオドを打ちます。 現役の営業マンも、管理職としての準備をしなければいけま せんし、独立を考えるのもこの時期かもしれません。 女性なら、子育てがある程度落ち着き、次の自分を考える時 です。 結婚していない女性なら、本気でキャリアアップを考えなけ ればいけないでしょう。 20代前半から30代前半までは、必死になりさえすれば、 みんなかっこよかったものです。 しかしこれからはそうは行きません、自分の判断、意識の持 ち方ひとつで、情けない中年になるかかっこいい大人になる かが大きく左右されるのです。 アイドルタレントがうまく年を取り、渋い役者になったり、 シモねたで笑いを取っていた芸人が映画監督になるように、 うまく自分を方向転換し、次のステージに進まないといけな いのです。 おそらく一番持ってはいけない意識が、少しばかりの満足し た過去を引きずってしまうことなんだと思います。 阪神の星野監督は、現役でも輝かしい時代を過ごし、 今、まさに輝かしいセカンドステージに立っています。 若い人間を嫉妬せず、自分の過去を振り返らず、 一から次のステージで輝く自分をイメージする。 言葉ではいえてもなかなかできないものです。 考え方を変えれば、ファーストステージではこの程度だった けど次の舞台ではもっと大きな栄光が待っているかもしれな いのです。 30後半のこれからを生きる人間すべてをライバルと考え て、かっこいい40代後半をイメージする。 最近、一人でいる時間はずっと自分にそう言い聞かせていま す。考えなければいけない時期なんでしょうね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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