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昨日、仕事仲間の中でも、昔、スポーツ選手を経験したことのある
数名で食事をしました。 元アスリートが社会で仕事をするときの長所、短所はどういうとこ ろかという話になったのですが、それはどのスポーツにおいても、 共通するモノだということが話の中で明らかになってきました。 長所は、想像していた通り、緊張して能力が発揮できなかったり、 大きな仕事にビビるということがないということ、それは、競技に おける緊張感、興奮の中、自分の力を出すという訓練をしてきた者 だけに染み付いた、度胸であり、仕事の現場にいいように生かされ ているという結論になりました。 会社の面接でスポーツ選手が優遇されることがあるとするならそう いう部分が買われての事だと思います。 逆に、元スポーツ選手の欠点はという中で、元高校球児の1人が発 した言葉から話は大きく広がりました。 「僕ね・・・・何をしていても何か物足りないんです。仕事も常に どこか冷めているような気もしますし・・・」 全員がそろってその言葉に相槌を打ちました。 「それは、言える」 確かに、スポーツ競技という、他では経験できない緊張感は、よほ ど大きな仕事をしない限り、職場で感じることはそうありません。 僕の経験から言えば、そこはボクシングのリング。高校の代表とし て、また大阪の代表としての期待を背負い、今まで死ぬほど辛い練 習に耐えてきた自分を試すために、観客のいる一段高いステージの 上で同じように辛い練習に耐えてきたであろう試合相手と、ルール の下に喧嘩をする・・・・リングに上がった瞬間に感じる、全身に 鳥肌が立つような緊張感。そして相手を倒したときに自分に対して 起こる歓声。こみ上げる充実感。 なかなか、仕事でこれほどまでのテンションを味わえる事は出来ま せん。 元高校球児も同じようなことを言いました。9回裏、学校の期待を 背負い、得点圏にランナーをおいて、バッターボックスに立つ緊張 感。応援団が自分の名前を叫ぶのを聞きながら、一振りに賭ける。 「あんな経験をしてしまうと、それ以上のスリルは日常では感じれ ないですよね・・・」 確かにそれは元アスリートみんなが思えることだったのです。 スリルはある意味快感です。 平和な現代には、わざわざそれを感じるための映画や、アトラクシ ョンがあります。 そして、人はスリルを一度経験してしまうと、さらに高い緊張感を 求める傾向にあるようです。 緊張と緩和を繰り返す事で人は幸福を感じます。 一般的に幸せとは安定した平穏な毎日と思いがちですが、それだけ では充実した人生とは言えません。 緊張感という快感がないと、平穏な毎日が幸せということにも気付 かないのです。 元アスリートに共通して言えるもう一つのことは、恋愛に貪欲な事 です。 簡単に言えばスケベである事です。 人より大きなスリルを経験している人間は、 恋愛が持つ緊張感に関しても、普通のものでは足りないものがある のだと思います。 これは長所か短所かはいちがいにはいえませんが、確かにいえるこ とです。 仕事にしても、恋愛にしても、趣味にしても、今の生活を壊さない ようにしながら、スリルを楽しめるようになれば、ベストなのだと 思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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