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今日、若いディレクターがADたちに自分のジーンズを自慢してい
ました。 「これはいくらすると思う?・・・2万? わかってないなあこの ひげの入り方、あたりのつき方見たらだいたいわかるやろ・・・赤 耳でこのタグはもうどこ行っても手にはいらんで」 ちょっと興味を持ったので、その値段を聞いてみました。 なんと8万円・・・・・ 確かに色の落ち方も綺麗でしたが、素人から見ると中古の古いジ ーンズです。普通のものなら、5~6本は買えることを考えると、 その値打ちはどこからくるのかと、正直最初は疑問に思いました。 しかし、その買った本人が、8万円を出してもいいと思い、満足し てはいているところを見ると、それはそれだけの価値のあるものだ ということは間違いのない事実だと思えてきたのです。 彼に言わせると、古いものが、いい状態で残っていると言う希少価 値と新しいものでは出ることのない色合いが、お金には変えられな い魅力があるのだとか・・・・・ それを人間に例えてみると、その魅力の意味は見えてきました。 確かに人間でも、ビンテージの魅力のある人と、ただ古いだけのボ ロボロの人がいます。 年をとるごとに、いい味が出る人と、汚くなる人・・・・ 明らかにジーンズと同じで、汚くなる人の方が多く、いい状態を保 っている人は年数を増すごとに減っていきます。 年をとってかっこいい人、綺麗な人は、まさに希少価値のある人間 と言う事になってくるのです。 それはどんな新しいものにも出せない魅力を持ち、新品の最高級の ものの何倍もの値打ちが付くものなのです。 よく、女性が年を重ねて魅力を持ってくることを「果物が熟する」 と表現するようですが、それと、ビンテージの魅力とはまた違うよ うな気がします。ビンテージものの価値は、そのものが使われてき たことによって味が出るのです。 モノによっては、傷や破れ方が値打ちを上げることもあります。 どんないい歴史を重ねてくるかがその魅力なのです。 そう考えると、今、打ち込んでいる仕事、趣味、恋愛、生き方がす べてで値打ちを上げているか、もしくは使い古しているかが決まる ともいえるのです。 ある程度、年齢を重ねた女性とエッチをすると、その女性が今まで どんな男性と関係を持ってきたかがわかります。 少し前まで、それは悲しいことのように思っていましたが、最近で は逆にそんな様々な経験を踏んだ上で、自分を求めてくれていると いうことを快感と思えるようになりました。 色んな男性を知っている上で、自分を選ぶと言うということは、自 分に値打ちがあるということだと・・・・・ 処女性を求める人は、性的に未熟な人であると聞いた事があります 。他の人を知らないということで征服感を得ようとしているのです 征服感を得ようとする恋愛は、自己満足の悲しい恋愛です。 過去に付いた傷や汚れ、色落ちも全部含めた上で、そこに価値を見 出してこそ、新品の何倍もの価値のあるビンテージの魅力を理解で きるのです。 古くなっていく自分をより価値のあるものに磨いていく、毎日が 大切だと、若いディレクターのリーバイスを見ながらそんなことを 考えていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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