カテゴリ:カテゴリ未分類
テレビのスタジオ収録は必ず10秒前からのカウントダウンで始ま
ります。 2秒前まで他の事を喋っている人、「10秒前」という声で背筋を 伸ばす人、そのテンションの上げかたは様々ですが、このカウント ダウンを行なう事によって、技術スタッフ、制作スタッフ、タレン トがテレビという何十万人の前にものを表現すると言う緊張の瞬間 への心の準備が出来るものなのです。 フロア-ディレクターは、このカウントダウンの声を発するときは 今までの中で一番大きな声を出します。 それはこのカウントダウンという行為に大きな心理的効果があるか らです。 人は、このあとに何かが起こるということを宣言されると、 待っているそれまでの期間、精神的なベクトルをその何かに向ける という習性があります。 その何かに対応するために、体や神経が準備を始めるのです。 当然、その時間が長ければ長いほど、体や神経はその起こる出来事 に対応しやすく変化していきます。 そしてその準備をしながら目的に向かうと言う行為が神経にいい意 味での刺激をもたらすようなのです。 これは、どんな事にも言えることです。スポーツの試合でも急に決 まるのと、前もって日程が決まっているのとでは、選手の精神的な 仕上がり具合は全く違います。常に体を鍛えている選手でも、準備 期間を持つのと持たないのとでは、モチベーションのあげ方が全く 変ってきます。 人はどんなときでもカウントダウンによって、気持ちを盛り上げて いくものなのです。 デートの約束も、早い時期に決めれば気持ちは自然に高まります。 最近のテレビの演出のひとつに、面白い事が起こるまでの秒数を、 スーパーで画面に表示すると言う手法があります。その手法を使う とほとんどの視聴者は、そのことが起こるまではチャンネルを変え ないそうです。 カウントダウンは人の気持ちを興奮状態に持っていく作用があるの です。 番組収録開始のときに大きな声でカウントを読むということは、物 理的な準備だけでなくテンションをあげるためのものでもあるので す。 刺激のある人生、ドキドキできる毎日は楽しく生きるためには大切 な事です。緊張と緩和があるからこそ生きているという充実感があ るモノなのです。 そう考えると、毎日が退屈と言う人は、何事に対しても、カウント ダウンをしていないと言えるのかもしれません。 極端に言えば、人は生まれた瞬間から、死へのカウントダウンは始 まっています。 恋も始まったときから、別れか、気持が冷めてしまうまでのカウン トダウンが始まっています。 何事にもカウントダウンをする事によって毎日は間違いなく刺激的 なモノになるのです。 プロ野球でマジックが点灯するとファンのテンションが急に上がる ように、ワールドカップバレーも1ヶ月前から、開始日をカウント ダウンする事で盛り上がったように、自分のこれから起こる予定に 対してカウントダウンするということは事は、毎日を充実されるテ クニックのひとつなのかもしれません。 今年も残りわずか、ドキドキしながら今年の最後を過ごしていきた いものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|