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只今思案中

只今思案中

ねえやのお里で

<バカな……(* ̄w ̄*)と、つぶやく男>


ねえやのお里にて。

ねえやをずっと待っている男、その名は豊作(「巨人の星」かい!)。
小さい頃は、ヘビをぶらさげてねえやをいじめたりしたガキ大将であったが、
実はずっとねえやを想っていたのであった。

農家の次男坊である豊作は、働き者。
日が暮れるまで、もくもくと畑仕事をしている。
そんな彼がふと手を止めて妄想にふけるのは、
桑畑の向こうに見える駅に、軽便鉄道の列車が着くときだ。
彼の心は、駅のホームに飛ぶ。

……重そうな荷物を持って、改札をぬけてきた少女が、おどろいたような目で立ち止まる。
「豊作さん、待っていてくださったの?」
彼は、静かに微笑んで一言。
「おかえりなさい。」
それ以上の言葉は要らない。BGMはさだまさしの「駅舎(この字だったかなあ)」にしよう。
ふたりはふるさとの道を歩いていく……。

軽便鉄道は山の向こうに消えていった。
豊作は手ぬぐいで額の汗をふいてつぶやく。
「……バカな(* ̄w ̄*)。」

しかし、下の畑のおせっかいなおばちゃんは、なんとなく彼の妄想に気づいている。
そして、ねえやの父親に縁談を持ち込むのであった……。

顔文字はrumiさん提供でした。
ねえやは嫌だろうな、この縁談。

                            byすぎな


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