2006/04/24(月)22:56
フーコーの振り子
今朝の毎日新聞のコラムに、面白い記事が載っていました。
「フーコーの振り子」というのがありますね。
巨大な振り子を作って、長い時間振らせていると、
地球の自転によって、振れる方向がだんだん変わっていく、というものです。
子供の頃、上野の科学博物館で、高~い天井から吊るされた振り子を見て、
なんて長いんだろうと、ビックリした覚えがあります。
床には、時計のような目盛りが書いてあって、
しばらく見ていると、振り子の先が指す目盛りが、
少しづつズレていくんですね~。とても面白かったです。
これはガリレオが主張した「地球は回っている」という事実を、
だれもがはっきりと見る事ができる、実に画期的な装置でした!
振り子は、ずっと同じ所を揺れているんですが、
地球の方が回っているので、振れる方向が変わるように見えるんですね。
で、今朝のコラムによると「この振り子を作ったフーコーは、
数学や物理の正式な教育を受けていない」んですって! へぇ~~!
それでもジャイロスコープを発明し、科学記者として新聞記事も書き、
振り子の実験も、自分で解説記事を書いたそうな。
学問は、必ずしも専門の方々の努力だけで発展するものではないんですねぇ。
心理学も、大学や研究所で最先端の研究がされていますが、
私のようなセラピストは、専門の方々から見たら、
危なっかしく見えるかもしれません。
でも、実際に問題を抱えておられる方々の助けになるのに、
必ずしもこだわる事はないかと、ちょっと心強く思えた記事でした。
もちろん学び続けていく姿勢は、常に大切ですが。