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☆監督・製作・脚本/イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
☆cast/トム・ハンクス、イルマ・P・ホール、J.K.シモンズほか ☆Notes/2004年アメリカ ☆見た日/2004.6.23 ちょっと照れるほどコーエン兄弟ばかりですね(笑)。 コーエン兄弟の映画は、多分好き嫌いが分かれるだろうと思うんですが、 (1)映画から何か教訓を得たい。 (2)映画を観ていて、とにかく何らかの解釈をしたり批評をしたい。 (3)アクションや美女が多数出てきて動きとメリハリがほしい。 (4)そういうものがないなら、せめて全体の筋にメリハリがほしい。 (5)感動するか、腹が立つか、とにかく情動的に揺さぶられてみたい。 ・・・などのように思う人は、コーエンの映画を観ててもさっぱり面白く ないんだろうなあ、という気がします。 これは本当に好みの問題で、どっちがエライだとか、 どっちがセンスいいだろうかの問題じゃないんですが、 オール・シネマ・オンラインのレビュー見てると、なんだか 「全体的にユーモアのセンスに欠け、観終わって物足らなさを感じた作品」 とかとか言ってる人がいたりして(笑)。 映画ってそういう「ただの個人的趣味と好み」の問題でしかないことを、 さも通ぶって、あたかも「客観的に判断しました」的に発言する人が とても多いジャンルですよね(←競馬もそうだけどさ・笑) ---------------------------------------------------------- さてそれでこの映画は、何にも考えずに、ただ、あはははは馬鹿だな~と とても楽しく笑って見られる映画でした。 相変わらずディテイルのどうでもいいところにおかしさがちりばめられていて、 さすがコーエン兄弟、見事なお手並み^^ 全編にわたってゴスペルソングが流れてるんだけど、 ゴスペルを聞いて「いいなあ」と思ったの生まれて初めてです(笑)。 つまり、映画の雰囲気と曲のムードが見事にマッチしてるんですね。 トム・ハンクスはさすがもともとコメディの人だけあって、抜群にうまい! よくあんなに「怪しげで、言ってることのどこからどこまでが本気か嘘か さっぱりわからない」ようなキャラを演じきれるもんだな、と感心しました。 僕は文章書くからよくわかりますが、 「全体に、なんとなくただ面白いだけで、あと味がとても楽しい」 というものを創るのって、本当に難しいんです。 この映画はまさに「全体にただ面白いだけ、そして後味とてもいい」という映画。 すごくディテイルを大切に作り上げてる感じで、脚本も ものすごく一字一句こだわって作ってるに違いないと思うんですが、 残念なことに英語のニュアンスそこまで聞き分けられません(笑)。 「ホラここで笑え!」とか「ほらここで泣け!」という演出は たいていガックリ来るんですが、そういうあざとい演出がほとんどないのに ほぼ全編笑いっぱなしで、すごく楽しく見てきました。 謎の中国人「将軍」が自爆するシーンは、コーエンの得意の 「マジか!!!」というシチュエーションで、大爆笑。 「マダムと泥棒」という古い映画のリメイクだそうですが、 原作ではあの場面どうなってんだろう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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