上海－戯迷の日々

崑劇「牡丹亭」（牡丹亭還魂記）　その２

　　　　夢からさめても、杜麗娘はその書生が忘れられず、夢の中での逢瀬の名残りを求めて花園にさまよい出ますが、しょせんは娘の夢の中のできごとでした。










夢の中の書生への恋煩いにより杜麗娘は日に日にやせ衰えていき、病に伏せってしまいます。





自分の余命を悟った娘は自分の美貌を残すために掛け軸に自画像を描き、花園の中の太湖石の下に納めさせます。






　　　　病の娘は夢の中で花園に行き、梅の木に心惹かれます。そして死んだらこの木の下に埋めてもらいたいと願います。杜麗娘は病が重くなって亡くなり、望み通りに花園の梅の木の下に葬られます。






　　　　三年後、柳宗元の子孫である柳夢梅は科挙を受験するため都に向かっていましたが、病のため行き倒れになるところを、杜麗娘の師である陳最良に助けられます。









　 　杜麗嬢の魂は、冥土に行き、そこで審判を受けます。判官は色に迷って死んだ、と非難しますが、現世で柳夢梅と結ばれることがわかり、許されて再生がかなうことになります。






　










　　続きは、次回をお楽しみに。
　　　　ちなみに今日２日は、中国では旧正月から５日目の「初五」にあたり、「福」を呼び込むため１日の夜中からすさまじい爆竹と花火の音が絶え間なく聞こえてきます。春節の期間中に人々は花火と爆竹にいったいどれだけのお金を使うのでしょうか？ミカン箱くらいの箱に入った爆竹や花火は、一箱で１５０～７００元します。上海市内では燃えかすが１日で１１００トンにもなったそうです。