2010/09/12(日)22:43
宇宙の謎を解き明かす ~国立天文台野辺山~
突然ですが、今回は宇宙についてのお話です(笑)。
夏休みに野辺山SLランドへ行ったことは以前書きましたが、その後車を走らせて、近くに有る国立天文台野辺山へ行ってみました。
このあたりは高原野菜の産地として有名ですが、広大な八ヶ岳の裾野には、まさに収穫真近の野菜畑が広がっていました。
野辺山・高原野菜畑 posted by (C)Nao
やがて緑の中に、国立天文台野辺山の、白いおわんのような形をした構造物群が見えてきました。
天文台と聞くと、星を見るための天体望遠鏡を想像しますよね。
でもここはちょっと違っていて、巨大なパラボラアンテナが並んでいました。
野辺山・国立天文台2 posted by (C)Nao
そう、ここにあるのはすべて電波望遠鏡なんです。
この国立天文台野辺山では、宇宙から届く微弱な電波を捉えて、これを解析することで、宇宙の謎を解き明かそうと、日夜研究が進められているんですね。
野辺山・国立天文台1 posted by (C)Nao
ここには、45mの世界最大のミリ波観測望遠鏡をはじめ、大小さまざまな電波望遠鏡が設置されています。
説明パネルもあって、施設の概要や宇宙のことなど、理解できるようになっています。
野辺山・国立天文台3 posted by (C)Nao
こちらは、太陽観測用の電波望遠鏡で、84基の小型電波望遠鏡から構成されているもので、直径500mの電波望遠鏡に相当する解像度なんだとか。
なんだかとってもかわいいですが、実はすごいものなんですね。
野辺山・国立天文台4 posted by (C)Nao
こうした電波望遠鏡による観測地に野辺山高原が選ばれたのは、標高が高く(1350m)て水蒸気量が少なく、また周りを山に囲まれた平坦な地形で、寒冷地でありながら冬の積雪量が少ないことなどが理由のようです。
野辺山・国立天文台6 posted by (C)Nao
ところで、人類は古来から、星や月を肉眼で見ることで、それを暮らしに活用してきました。
そして17世紀に天体望遠鏡が発明されると、天文学と言うものが確立され、さまざまな天文学的発見がありました。
野辺山・国立天文台5 posted by (C)Nao
その後1931年にアメリカのジャンスキーと言う学者が、実験中に偶然宇宙から来る不思議な電波を捉え、電波天文学が誕生すると、これまで可視光ではわからなかった宇宙のことがいろいろとわかってきました。
野辺山・国立天文台7 posted by (C)Nao
写真でごらんのように、可視光で見る宇宙と電波で見るそれは、かなり違ったものなんですね。見えない宇宙とでも言いましょうか(笑)。
この電波によって、これまで可視光ではわからなかった、分子ガスと言った世界がわかるようになって、いろいろな発見につながったんだそうです。
可視光(左)と電波(右) 写真提供:国立天文台野辺山) posted by (C)Nao
たとえば、45mの電波望遠鏡によって、銀河NGC4258の中心部に、秒速1000kmと言う高速で運動するガスが発見され、それが太陽の3900万倍の質量を持つブラックホールだとわかったんだとか。(国立天文台野辺山の資料より)
ううん、ちょっと難しいなあ(笑)。
銀河M51の電波望遠鏡画像 写真提供:国立天文台野辺山 posted by (C)Nao
専門的なことはわからないけど、とにかくここは、100億光年とも言われるも宇宙の果てからの、電波と言うメッセージを受け取って、いろいろなことを伝えてくれているスゴイ施設だったんですね。
これからもそうした研究から、宇宙や銀河や天体の新たな発見を教えてくれるだろうと思うと
と、なんだかちょっっぴりワクワクして来ました!(笑)
皆さんはいかがでしたか?
野辺山・国立天文台8 posted by (C)Nao
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