直子の直筆

2006/06/24(土)17:25

医師の思惑

胆道閉鎖の三女(160)

最近、医師や大学病院にまつわる本を、何冊か読んだ。 今まで、医者と言うのは、患者のことをいつも親身になって考えていると思っていた。 でも、そうじゃないんだな~・・・ということがわかった。 大学病院などでは、症例を増やしたり、成功例を上げるために、患者を「実験台」と思っている医師もいるようだ。 それが、結果的に患者の病気を治すことになれば、お互いに願ったり叶ったりなので、その考え自体が悪だとは言えない。 三女も、そういった医師からみれば、「5年生存率」・「10年生存率」の数字の一部に過ぎないのかもしれないな~・・・と考えると寂しかった。 しかし、三女の主治医は、そういう点では、ちょっと”異質”だったように思う。 まだ若い、30歳前後と見受けられる主治医は、三女をとても可愛がってくれ、看護師さんたちからも 「○○ちゃんは、先生のお気に入りなんですよね~」 と言われていた。 「きょうは、先生がお風呂に入れてました(笑)」 「ゆうべは、夜中に2人で病棟を散歩して、ほかの看護師から怒られていましたよ(爆笑)」 と話を聞くたびに、良い先生にあたって本当に良かったと思った。 ICUの看護師さんから聞いた話では、再手術を受けた三女と、夜中の3時に手術室から戻って来た主治医は、三女を心配して、なかなか家に帰ろうとしなかったらしい。 そして、血流を圧迫しないように、縫わないままになってしまったお腹について 「○○(←三女)の傷は誰にも触らせない、オレがやる!!」 と。 「あの主治医、ちょっとアブナイんですよね~」 という看護師さんのコメントだったが、私にはとても嬉しかった。

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