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子を産んでわかったこと。
自分の親が、子供にあまり興味がない人たちだったということ。 いや、子を儲けてみたものの、想定外の忙しさに、子供になんぞに構ってられないというのが実情だったのだろう。 私の育った1970年代の高度成長期というのは、子供以上に大人が浮かれまくっていた時代なのだから。 さて、その反動というか、親への不信感というかで、私はと言えば自分の子供の一挙手一投足に目を見張ってきた。 中学から弓道部に入った長女の試合には、余程の用事がない限り観に行ったし、高校のときには他の保護者と一緒に、長野の合宿所まで差し入れを携えて様子を見にいったりした。 吹奏楽部だった次女の場合は、大ホールだろうと近所のスーパーの駐車場だろうと、演奏するとあらば、ビデオ片手にどこへでも聴きに行った。 陸上部の三女の試合にも、必ずと言っていいほど観に行き・・・いや、それにしても、どうして私の親たちは、私の部活の試合をただの一度も観に来なかったのだろう? まあ、他の親が観に来ている様子もなかったから、当時はそれが普通だったのかもしれないけど、帰宅したところで 「きょうの試合どうだった?」 なんて訊かれることもなかった。 不思議。 そんなことをぼんやり考えながら、すでに日も暮れたベランダに立って、部活が終わって「これから帰ります」とLINEをしてきた三女を待つ。 見晴らしのいいベランダから、次第に近づいてくる自転車のライトが見えて、三女だとわかる。 そういえば、こんなふうに、母が自分の帰りを外で待ってくれることなんて一度も無かったな。 不思議。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月14日 18時38分03秒
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