『愛と心理療法』
夫の”謎”を追求すべく、別居してからおそらく50冊くらいの本を読んだ。別居も丸一年が経過したが、夫は私の期待の1割も変わっちゃいない、いやわかっちゃいない。”わかっちゃいない”というアンタのほうがわかってないんじゃないの?という人がいたら、遠慮なく夫と暮らしてもらって、”快適だ”と思うなら、生活を保障してあげてもいい。最近たどりついた本に、私が眠れぬ夜をすごした中で確信した事柄が、そっくりそのまま書かれていて驚いた。◆性格障害の人が、問題の責任を自分以外の人(配偶者、子ども、友人、親)あるいはもの(学校、政府、社会、制度)に転嫁するする限り、問題は残り、何事もなしとげられない。責任を放棄することで彼ら自身は気が楽だろうが、人生の問題を解決することをやめ、精神的に成長することをやめ、社会の重荷になっているのである。◆一人でも充分やっていける人が、一緒に生きることを選んだ場合に限って、二人は愛し合っていると言える。◆依存性のひとつの側面は、それが精神的成長と無関係ということである。依存的な人々は、おのれを養うことにしか関心がない。彼らは満ち足りて幸せであることを願うが、成長しようとは思わない。成長に伴う不幸や孤独、苦悩に耐えようとしない。さらに他者、すなわち自分が依存している人の精神的成長にも関心がない。その人が存在し、自分を満足させてくれるかどうかだけを気にしている。まるで、夫のことを見て書かれたのかと思うほどだ。