カテゴリ:ばば選手の歴史
この外伝では数々の修羅場をくぐり抜けるばば少年の半生を振り返りながら、ばばせいいちという強烈な男を紹介していきます。 では外伝・第5話、高校生となったばば少年の物語をご覧ください☆ Y市からおよそ10キロ。ここにばば少年の新たな学び舎となるK市の高校があります。この距離を自転車で通うばば少年ですが、この高校は当時、地元では有名な規律の厳しい学校で、頭髪は坊主、制服はきちんと着用、おいては傘をさしての自転車運転禁止など、事細かに校則が敷かれているまるで刑務所のようなところでした。 しかし、もともとが真面目なばば少年ですから風紀には簡単に慣れ、それを乱すこともなくただ淡々と毎日を過ごしていきます。 ことのつまり、小学校や中学校時代のような劣悪な嫌がらせなどもなく、本当に『無』の日々を過ごしていたそうです。 そんな中、ばば少年はその『無』を解消すべく、アルバイトを始めます。 そのアルバイトとはY市のスーパーのレジ打ちなんですが、事態は急転し、この情報を聞きつけたハイエナが寄ってくるのです。 それはアルバイトの前日、学校でひとりの男子生徒が自身のことをこう言いふらしていたそうです。 「俺は借りたモノは返さない主義やけん」 ……。なんなんでしょうコイツは。アホとしか言いようがありません。しかしこやつは翌日、ハイエナとなってばば少年のもとへ現れたのです。 いつものようにアルバイトに励むばば少年にパートのおばさんから「ばばくん、お電話みたいよ。名前を名乗らない人かららしいよ。」と声を掛けられます。 「誰だろう?」 そう思いながらおもむろに受話器を手に取り、「ばばですがぁ。」と応答するや、電話の主はそのハイエナ!なんと図々しくも匿名で電話を掛けてきて、さらに図々しいことに「おまえ、バイトしよるらしいな。金ば貸してくれ。」と無心してきたのです。 ほんの昨日、「借りたものは返さない」と公言していた男にばば少年はさすがに反論。成長したばば少年は毅然としてこの無心を断ったのです。 しかしそれから、そのハイエナのお金のセコさが伝染したかのようにばば少年はおかしなことを始めます。 その奇行の名は【パシリ屋】。 お昼休みのパンをクラスメイトになり代わって列に並び、人気のパンを購入してあげるというものでした。 もちろん、これだけならただのパシリでれっきとしたいじめなんですが、ばば少年はひとり1回につき百円をもらうというルールで、自らこの【パシリ屋】を開業したそうです。 ちなみにこのばば少年のパシリ屋は、人気の焼きそばパンやカレーパンを確実に購入してくるので人気稼業だったそうなんですが、ばば少年はずるいことに列にさりげなく割り込みしたりしてパンを購入していたとのこと。自身いわく「割り込みがバレたことは1度たりともありません。」と胸を張っていましたが、バレたらまたタチの悪い嫌がらせを受けていたことでしょう。本当に何事にもリスクを伴う男です(苦笑) こうして熾烈な小・中学校時代に比べるとわりかし平穏なまま過ぎてしまったばば少年の高校生時代。 ちなみにこのばば少年の高校卒業の3年後に、ばば少年の実弟が同じこのK市の高校に入学するんですが、この弟くんが職員室に入った際、「おまえ、あのばばの弟か!!」と、先生方に爆笑されたそうです。 卒業して3年も学校に強烈な印象を根付かせているばばせいいち少年…。よっぽどすごい高校生だったのでしょう(笑) そして同時にばば少年は『学生』を卒業。翌春から親元を離れ、波乱に満ちた街・福岡の某市へと旅立っていくのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.17 11:49:00
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