ものづくり日記(日と月・エチゼンニッキ)

2005/02/11(金)15:52

『色』の心理学

今日の午前中はセミナーに出ていました。 それも「色」のセミナー。 私はデザイン的な仕事にも携わっているので、色に関しては 日々思うことも多く、興味もあります。 ところが、このセミナーの主催はお金のコンサルティングを している「ライフデザイン研究所」というところだったのです。 そのことがまず面白く、おそらく参加者も普段仕事として 色に関わっていない方も多いと想像しました。しかも内容は色を 心理学的にもみると知って、早速申し込み。 実際の講議は、やはり色に関して初心者の方が多かったので、 色の基本的なことから始まりました。私は美大で「色彩学」は必修 だったので、覚えのある「マンセルの色相環」やトーンの中 でV(ヴィヴィット)の部分のカラーチップ貼りも懐かしく 思い出しながらやりました。 <マンセルの10色相環> 大学で聞いてから10年たった今も、このマンセルの色相環は 仕事の時、プライベートの時、色々な場面で思い出し活用します。 やはりこれは基本だと気付き、途中からは子供に教えることを 考えながら聞いていました。(何しろ私は人に教えることが 苦手なので...) ここのところ、私の頭の中に常にあるのは、「伝える」とい ということです。2/5の日記にも書きましたが、説明しなくとも、 言語が異なっても瞬時にメッセージが伝わるには、ある意味 裏付けがあるはずなのです。なぜなら受け取るのは私達人間 だからです。そういう意味で、色彩学だけではなく、心理学 も必要だと感じています。 「裏付け」として今日の先生の例をあげれば、手術着はなぜ緑  なのか。 人はある色を長くみているとぱっと他に目をうつした時に 残像が映ります。40秒ほど緑の折り紙をみて、それから白い 壁に目をうつすと、四角い形で発光体が見えるのがわかります。 さらによ~くみると、赤っぽさを感じます。これが緑の補色 です。マンセルの色相環でいえば、反対にある色です。 手術で血の色=赤を長いこと見たあとに、緑が目に入るのは 落ち着くのだそうです。 また、黄色い壁のお肉やさんが売れないのは、黄色の補色、 青みがかった目でお肉=赤をみる為、青のフィルターがかかって お肉の色が鮮やかに見えない(紫がかる)のだそうです。 私はここ数年紫が好きなのですが、この色に注意するように なって日本にこの色が少ないことに気付きました。壁紙も 紫はほとんどないし、コーヒーカップもないし、電化製品 もない。その紫の補色をみると黄緑です。この色も、ない 色なのです。 色についてはその国の文化にもかかわってくることなので 興味はつきないのですが、そういう自然の摂理のようなもの、 根本的に私達が心地よいと思うものが何かを知っておくと あらゆる面で応用がきくと思います。子供の勉強部屋の色、 今日きていく服の色、サイトを構成する色、プレゼン用の 企画書の色...。 今日の講議の上級者用、やってくれないかなあ、と思いました。 どうでしょう、ね、マーガりんさん。

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