2006/01/26(木)16:34
新春らしく京舞とお能
日曜日は友達に誘われて、京舞とお能を観劇。
舞囃子が人間国宝 片山九郎右衛門さん、京舞は5世井上八千代さん。
またお能は船弁慶で、こちらも人間国宝 宝生流の宝生 閑さん。
私は京舞をみるのははじめて。
でも井上八千代さんが舞台にあらわれたら、そのオーラに
目がすいついた。積み重ねてきたものが違うんだろうなあ、
普通のお稽古ごととは違うよなあ、とひとり納得。
お能はわりと子供の頃からみていて、船弁慶も何度かみた演目。
でも大人になってから見ると、もっとおもしろいと発見。
物語の背景もよくわかっているし、静御前の悲哀や弁慶の
振る舞いも、ふんふんと楽しめる。
子供のときは、とにかく静御前の舞が眠くて眠くて、
「義経と離れるのがさみしいってことを伝えるのに、そんなに長く
おどらなくても・・・もういいじゃん、早くさがってえええー。」
と祈るのみ。
でも後半の盛り上がりはすばらしい。
あれをみたくて我慢する。
今回もあのたたみかけるようなクライマックスはぞくぞくした。
お能が初めてだった友人も、感動していた。
と、舞台上、地謡の中に見覚えのある人。
父親が謡を習っていた先生だった。
子供のとき周囲にあったものは大人になってからもキライに
ならないって、何かで聞いたことがあるけど、「眠いなあ」と
思っていたお能がこんなに楽しめるとは思わなかった。
ちょうど1月、華やかな京舞やお能をみるのは、気分がいいね、
と友人と話した。食べ物でも季節を感じるけど、芸術で節目を
感じるのもいいなあと思った一日でした。