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![]() 「落ち穂拾い」 ミレーの時代、農村ではこの落ち穂拾いはフランスの農村部ではよく見られた光景のようです。 刈り入れのあと、畑を持たない貧しい人々や寡婦たちには落ち穂拾いが認められていました。農夫たちは全部を収穫するのではなく、わざと落ち穂を残して、そうした人たちが困らないように配慮したといいます。その習慣に感銘を受けたミレーは、土地の豊かさを象徴する収穫ではなく、落ち穂を拾う女性たちの姿を描きました。 一方、現代の資本主義社会は、落ち穂を残すことなく、利益を求め稲穂を収穫できるだけ収穫し、貧しい人のことなどまるで考えていないようです。 なにごとも、「程よい」のが良いのです。 ![]() 「落ち穂拾い、夏」 ![]() 「晩鐘」 ミレーはこのような農村の労働や祈りの様子を、愛情をこめて描き続けたようです。それらは労働の悲惨さではなく、尊さ、美しさ、ぬくもりが伝わり、心の奥底にスッと入り込んできます。そしてまるで心がどんどん洗われていくようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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