違反者講習受講レポ
遡ること、約2ヶ月前。よりにもよって、半休を取ったお誕生日に頂戴した2点をもって幸か不幸か6点にまで累積した違反点数。今月14日に届いた通知通り、今日はお休みを取って幕張免許センター違反者講習へ。 更新以外、こんなことを理由に訪れるとは夢夢思いもしなかったのに。この講習、いわゆる免停講習とは違うもの。2点、3点など軽微な違反及び軽微な事故により受けた点数が累積6点に達した場合に限り、行政処分を免除するかわりに受講する講習。平成10年にできた特例におけるこの講習のお陰で6点になっても免停にならないケースが生まれたのだ。そんなことは、この境遇に陥るまで知らずにいたもんだから速度超過の2点をもらった瞬間に、自分には「免停」のレッテルが貼られたとばかり思っていて、その誤解は講習のお知らせが届いてもなお解けることなく、講習でいったい何をやらされるのかをネット検索していくうちに自力で学んだ次第。まだまだ青い。ワタシの場合、3月に4点、9月に2点を積み重ねての6点。3月以降、一年間の無事故無違反を強く肝に銘じていたのに、実に呆気なく意外なところで未だに腑に落ちない計測により速度超過をしてしまったんだけれど、この速度超過が例えば20キロ未満であれば1点の追加により合計5点で済んでいたわけだ。ただし、5点ならなんの沙汰もないかわりに来年の9月まで無事故無違反でいなければ0に戻らないわけで、であればちょうど6点になったお陰で今回の講習が受けられ、よってめでたく免停の前歴もつかず、点数は0に戻り、つまりはまた6点を迎えるまでは免停も講習もないわけだ。これが冒頭の「幸か不幸か」の所以。免停講習には短縮日数を決定するための試験があるけれど、違反者講習には作文があるだけ。午前中は社会活動参加コースと、実車指導コースのどちらかを選んで午後は合同で座学を受ける。実車コースは二輪講習がなく四つ輪のみなので、ワタシにはメリット感がまったくない。地元船橋駅周辺で吸い殻拾いをするなんざ、知ってる人に会いやしないかとヒヤヒヤものなんだけれど、それも戒めと社会活動参加コースをチョイス。8時半に幕張免許センターで受付をして10,250円を払って付いた席に置かれていたのはグリーンのメッシュビブス。 まさに泣きっ面に蜂な出で立ちに。マイクロバスに揺られること約30分。船橋駅で配られたゴミ袋と火ばさみを手にぞろぞろと20人ほどで船橋駅ビルを南から北へ大行進。駅周辺ぐるり2キロを40分ほどゴミ拾い。歩きタバコ禁止エリアにもかかわらずどれほど汚れているか、ドライバーが落としたであろう路側帯の吸い殻含めて拾い、世間のマナー違反者の多さを認識しつつ、自分の交通マナーをも省みて欲しいという趣旨だそう。雨天の場合は笑顔作ってビラ配りバージョンに変更らしくそれに比べればぜんぜんオッケーなゴミ拾い。朝の散歩と思えば逆に楽しく、街がきれいになれば気持ちもいい。行き交うお年寄りには「ご苦労様」なんて言ってもらえて1万円以上ものお金を払って拾ってるわけだけど、気分は完全にボランティア。いやじゃないなぁ、こういうの。違反者講習ってことを省けば。駅北側の天沼公園で活動終了。10分ほどの休憩中に、周囲をパチリ。 揃いのビブス姿の老若男女が火ばさみ片手にどよんと佇む姿は平日の朝とはいえ、人目を引くわけで。しかし免許センターに付くまで脱いではいけないらしく、そそくさとマイクロの待つロフト裏までまた人混みの多い駅を抜けて-これはある種の辱めの刑たる意図を感じる-ポカポカのマイクロバスでうたた寝する間に再び幕張到着。2時間ものお昼休みは持参のおにぎりを外のベンチでいただき、午後の座楽はまず性格診断テスト的なYES or NOテスト。その後、免取り者講習を長年担当したという講師による、スピードと停止位置の法則の話やら、億単位の賠償金を一生掛けて払っている死亡事故加害者のトラック運転手のエピソードやら、日本テレビ制作による交通事故被害者ドキュメンタリー観賞などを経て、最後は性格診断テスト結果の見方と留意点など。座楽終了後、修了証を受け取って晴れて点数は0に復帰。今朝までの憂鬱はどこへやら。もうもう二度とくるもんか講習なんかで!と心に誓い海浜幕張駅までの道をタッタと歩いて帰ったのだった。ちなみにワタシの場合、3年以内に再び同じようなかたちで6点累積してしまうと、もう違反者講習を受けるチャンスはもらえず即免停に。逆にいえば、3年後であればまた免停にならずに済む。ただ、そんなことをしていては、いつまでたってもゴールデンライセンスホルダーになれないわけで、いろんなものを引き締めながらバイクライフを送りたいと思いを新たにした一日だったのだ。