2005/12/10(土)23:43
桜の花の咲く頃に
昨日フジでオンエアされた桜の花の咲く頃にの留守録を今見終えた。
北海道別海町の高校3年生を1年の長期に渡って取材したドキュメンタリーは、夢に向かって一途でひたむきな生徒と、それを支える熱心な教師と親達と、そしてなにより雄大かつ厳しい大自然とが心に滲みた。イントロから溢れそうだった涙は、時間を追うにつれなんども頬を伝って落ちて、久しぶりに長々じっくり泣いた感じ。
人より牛の方が圧倒的に多い、日本で2番目に大きい町、別海町。
別海町をうたった高級な乳製品は、最近東京でもよく目にする。
漁業も盛んな別海町はある意味豊かな町なのかもしれないけれど、高校はたったひとつしかない。毎日休みもなく働き続けなくてはならない酪農や漁業に従事する親をみて育った子供達は、両親を尊敬している。親も子供を信頼している。生徒は教師を慕い、教師は愛情をもって生徒に接する。
いいなと思う。
それでも東京の大学に進学して変わっていってしまう子もいる。
東京っていったいなんなんだろう。
パンドラの箱を開けてしまったような、取り返しのつかないオーラをまとった街なのか。
そんな街で人生の半分以上を生きてしまった私。
もうとっくにどこかが壊れているのかも。
そして相手の気持ちを平気で無視して、踏みにじって、なに喰わぬ顔で日々エリートぶってる人間もいる。忙しいといえば、なんでも許されると思ってる人がいる。面倒なことはだんまりを決め込んで逃げるが勝ちと思ってる輩がいる。
人の痛みがわからないような人間にだけは、なっちゃいかん。