Kとワタシのwaltzな毎日

2007/07/22(日)13:35

バイクじゃなきゃ味わえないこと

バイク(517)

この時期バイクに跨がると、 木立や草原から漂う、 濃厚な緑の香りに包まれる。 特に草木が萌える梅雨時は、 植物たちが放つ芳香が 湿り気を帯びた風に溶け込んで。 どんなに高速で走っても シールドを通して鼻腔に入り込んでくる。 標高が上がるにつれて、 袖口や襟元から入り込む冷えた風。 標高の高いトンネルでは、寒さに身が縮む。 山を下れば、ブレーキごとに清々しさは薄れ、 徐々に生温さを増す風。 同時に大気の汚れも感じざるを得ない。 SAでメットを脱げば、 前面に点々とこびりついた虫の残骸。 私の快楽の陰で起こっている殺生。 ちょっと切ないけど、 それにしても虫が多過ぎやしないか。 でもそんなことも、 遠出するからこその趣き。 うんと走るといろんなことがある。 コーナーの立ち上がりで スロットルを開けながら感じる リアの沈み込みとか。 静かな山間で停めたバイクから聞こえる サイレンサーのカチカチ音とか。 跨がってなきゃ味わえないこと、 そのひとつひとつが、 どうにも愛おしい。

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