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2008.09.19
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カテゴリ:帰省ツー
9月6日の出発以来、はじめてたっぷりと睡眠を取った11日朝。

お約束のように毎朝母から繰り出される
ボリューミーな朝食メニュー提案をことごとく却下して、
バナナと母が焼いた栗入りパン少々の朝ご飯が終了。

夕方ところにより雨になるという予報に反応した父が、
早めに出た方がいいと言い始める。

午前中には準備を終えてな。


そう。
この日は東京へ向けてフェリーに乗船する日。
実家最寄りの古賀ICからフェリーターミナルがある
新門司ICまでは50kmと少々。
小一時間もあれば余裕で到着する道のりではあるけれど、
荷物を宅配便に出したり、夕食を買い込んだりと
やることは山積みだったのだ。


それにしたって出航は午後7時。

まだ朝8時にもならないというのに、
せっかちな父から出されたミッションに、
怒濤の出立準備が始まる。

不要な衣料やおみやげ関係を宅配便にするべく段ボールに詰め、
メットを拭いて、シールドには水はじきスプレーを塗布。
バイクカバーを袋に収めて、WOOを軽く磨いてやる。



お昼をいただいて、ひと眠りしようかなどと思った昼下がり。
突如降って沸いた不安に「あっ」っと声をあげ、
リビングで新聞を読んでいた母の肝を潰しかける。

昨日ふたりで試行錯誤のリペアを行ったライディングパンツの
ニーパットを元どうりに入れた記憶がまったくないのだ。

母の裁縫部屋に吊したままだったパンツの元へ走る。
が、もちろんニーパットは付いていない。

それからは実家をあげての大捜索。
決して広くはない実家とはいえ、
私の家に比べれば、
ニーパットが転がっている可能性があるエリアは広い。
作業をした裁縫部屋、私がパンツを持って歩いたリビング、
にわかマイルームとなっている父の書斎、
そこと裁縫部屋を繋ぐダイニングとキッチン…。

「なんでいまごろそんなことになるんだっ?」
手は動かさないくせに、詮無いことをいう父。

「おっかしいわねぇ…」と真顔でかけずり回る母。

そして、まさに血まなこな私。

結局裁縫部屋を徹底的に探していた母が
ミシンデスクとゴミ箱の隙間からパットを発見したのは
事件発生から約20分後。

焦りと暑さでかいた滝汗をシャワーで流して、
「お騒がせしました…」と両名にアタマを下げる。

すでに新聞のスクラップなど始めている父は
「ほい」とひとこと。

「見つかってよかったわ」と母。

どっと疲労。
が、寝る暇など残っていない。

午後3時半。
両親のクルマと共に実家出発。
宅配便を出して大型ショッピングセンターへより、
おにぎりその他を仕入れる。

インター手前で両親と手を振り別れて、走り出した九州道。
こういうときに限って当たる予報通り、
ポツポツと雨粒が落ち始める。
鞍手PAで早めにレインウエアを着ようと立ち寄ると、
着終える頃には本降りに。

「習志野ですか!?どこまで?」
サラリーマン風の男性が声をかけてくる。

「千葉までです。フェリーで」

「あぁ、じゃあいっしょだぁ」

降る雨の中、方向転換の切り返し中でろくに目線もやれなかった男性。
フェリーで会えるさと、さっさと出発。

雨足はあっとう間に激しさを増す。
前をいくトラックが作る水の轍におののきながら
集合時間の6時まで1時間を切ってしまっていることに
いくらか焦りを感じる
制限速度が雨のせいで50キロ規制になってしまった道を
そこそこオーバーめに走る。

5キロ手前でやっと現れた「新門司」の標識に安堵したころ、
一気に小振りになった雨。

ICを降り、大型ダンプに囲まれながら
5時半過ぎ、無事に東九オーシャンフェリー乗り場着。

すでに8台ほどが並ぶ岸壁に駐車すると、
ヘルメット姿の係員がやってきて
事務所2階で受付するよう指示をくれる。

念のため車検証を持って受付へ。
乗船申し込み用紙に、氏名や簡単な住所の他、
WOOのナンバー、排気量、サイズを記入する。
サイズは暗記していなかったので、車検証を持っていって正解だった。

バイクは中型と大型は料金が違うのだけれど、
大型は750cc以上となるため675ccしかないWOOの場合は中型料金。
何千円か安くなる。
それでも東京までの運賃は26,600円。
走って帰った場合の高速代やガソリン代、宿泊費、食事代他と
果たしてどちらが安いのかはまだ検証できてないけれど、
今回に限って言えば初体験ということもあって
このチョイスは決して不本意じゃない。

受付でもらった「東京行き」とデカデカと書かれた紙を
ヘッドライトに貼って準備完了。

隣りに停まってたDS750の新潟から来た大工のライダーさんに
船撮るならバイクも入れなきゃぁー、といわれ
何枚か撮り直したベストショットはこれ。
新門司フェリー乗り場
想像以上に大きく壮観な眺めに、ちょっとドキドキ。

そうして6時過ぎに乗船開始。
慣れない鉄板敷きのバイクスペースに誘導される。
「ローギアでハンドルロックお願いします」という係りの方の声。
ものすごい暑さから逃げ出したくて、2階分の階段を駆け上り
客室フロアへ。

今回私が選んだのは、東九オーシャンフェリーのカジュアルフェリー。
二等客室のみで、希望すればレディースルームが利用できる。
フェリーのお部屋
私にあてがわれた202号室は二段ベッドが3台入った6人部屋。
同室は自称フリーターの若いお嬢さんだけだったので、
贅沢に使えた。

荷物を部屋に入れ、濡れたレインウエアやジャケットなどを
狭い部屋になんとか干して、
ジーンズに履き替えてロビースペースへ出てみる。

食事は電子レンジ加熱で食べられる即席ものと、
ampmのとれたて弁当の自販機があるのみ。
他にお菓子やつまみ、アイスクリーム、ドリンク、ビール、
カップ酒の自販機もある。

ビールの自販機を見た途端、我慢できずに一本買う。
350缶が250円。
一般のほぼ倍だけれど、買って乗ってもぬるくなるので
ここは致し方ない。
フェリーで乾杯
まだ出航前だというのに、オンナひとり、ビールを煽る。

やがて7時に出航。
揺れはまだ気にならない。
混まないうちにとお風呂をチェック。
5、6人ほどが余裕で入れる広さ。
貸切り状態だったので迷わず入る
フェリーの浴場
夕陽に照らされた海を眺めながら極楽な湯心地に浸る。


夕食は仕入れてきた古代米おにぎりなどを部屋でいただく。
部屋のテレビは電波がまともに入るのはNHKだけで、
さっそく手持ちぶさたに陥る。

横になれば細かな振動と、地鳴りのようなエンジン音が
常に鳴っていて、安眠は期待できそうもなかった。

夜が更けてから甲板に出てみる。
鉄扉を開けた途端響くゴーっという大きな音。
吹き付ける強い風。
海と船の境が辛うじて見える闇。
ここにいてはいけないような
とてつもない孤独感。

やや湿気を帯びた風になぶられながら
最後尾のベンチに腰掛けても落ち着かず、
あっけなく部屋に戻る。

耳栓を持ってきていることを思い出して、
耳に入れてみる。
いくぶんエンジン音が遮断されて
知らず知らず眠りに落ちていた。





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Last updated  2008.09.19 12:25:55
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