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カテゴリ:そとめし
社内の女性陣の中で、ワタシは上から数えて3番目。
取締役の60歳を筆頭に次が59歳、そしてワタシ。 2番目とワタシの年齢差が恐ろしくあいているにも関わらず、 その2名がなし崩し的にワタシを交えて「三婆」と自称し、 月に一度ランチをしにいくようになった。 「サンババランチ」 サンバならいくらでも乗るけれど、 若く見えることだけが取り柄のなのに いくらなんでも「ババ」の仲間入りは不本意。 でも、たまにはお弁当をサボって外メシしながら お決まりの社内愚痴を聞いてあげるのも若いワタシの務めと 楽しむようにしている。 ヘヴィースモーカの女史のために、 食後のお茶付きランチを新橋で探すのはそこそこ至難で。 今日行ったのはオープンして日も浅いKawara cafe&Dining。 おやぢの巣窟新橋にあってはレアなカフェランチの店とあって 広い店内は12時過ぎでも空いている。 三人揃ってオススメランチを頼んだら 恐らくは本物の屋根瓦に乗ったプレートが登場。 当然ホールのおねーさんはひとり分ずつしか運べない。 しかも狭いテーブル上では向かいの人の瓦と 端を重ねるしかなく実に不安定。 店名にちなんだ演出も、有り難みどころかマイナス。 お食事がおいしかったので余計にもったいないところ。 ところで。 今日のプレートはチキン胸肉のトマト煮と、 お魚のフライに青菜の和え物。 「鶏あげるね」という鶏肉嫌いの女史が、 気がつくと半分ほど食べている。 不思議に思って尋ねてみる。 「鶏肉食べてるじゃないですか?」 「えぇ!?鶏はこっちでしょっ?食べて食べて」 「違いますよ、それはお魚。食べちゃったのが鶏です」 「あら。キムチ味のお魚かと思って食べちゃった」 「…」 60近くもなると、キムチもトマトも鶏も魚もいっしょか。 鶏というだけで眉根にシワを寄せるほど嫌いなくせに。 いろんな感覚が緩くなるのは致し方ないにしても…、 あぁ、老いとはおそろしい。 明日は我が身と思いながら、しかしひとりで笑いを堪えた 三婆ランチだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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