市役所建て替えは必要経費
札幌市役所本庁舎は1971年に建てられて以来50年以上が経過し、近年は老朽化に伴って要修繕箇所の対応に追われているという(´ε`;)【札幌市役所建て替えへ】水漏れなどのトラブルは直近3年で300件以上…老朽化進む札幌市役所・本庁舎 建設費は数百億円規模か さらに膨らむ可能性もこういうニュースが出ると得てして建て替えは税金の無駄遣いで、既存庁舎活用が正義であるかのような論調が出て来がちだが、それは例えば耐震補強工事一つ取っても長い年月と多額の費用が生じるものであることを無視した意見だ。全部局が移転せずそのまま執務を続けながら工事を進められるはずはないので、工事期間中は仮庁舎を用意しなければならず、結果として執務場所の移転が複数回に亘る。しかも耐震性向上以外はそのままなので、屋上防水や各種設備の入れ替えなどは別途手当てしないといけない。ある程度の年数が経って大規模改修が避けられないなら、建て替えを選択肢に入れるべきなのだ。今年は中央区役所の新庁舎が竣工した。既存庁舎を取り壊して跡地に新庁舎を建てる方式だったので、もう何年も前から仮庁舎で執務が行われてきた。仮庁舎は地下鉄一駅分離れていたので、職員のみならず区民も不便を被ったが、既存庁舎活用型よりも短期間で抜本的な機能性向上を実現できた。これが近隣地への移転だったら取り壊しを待つ必要がなくなるため、より短期間での改善効果が期待できる。西1丁目のNHK跡地が市役所新庁舎の候補地になっていたとは初めて知った。もしそうなればベストな形での新庁舎移行が可能になる。昨年末には西3丁目の北海道新聞社が東4丁目に移転しているが、市民の利便性を考えるべき市庁舎の移転先は既存庁舎の近隣であることも重要だ。もちろんおカネのない札幌市にとっては容易ではないが、建築物の寿命は有限であるときっちり認識した上での事業化を期待したい(∩´∀`)∩