2016/07/17(日)22:56
塩古墳群
埼玉県熊谷市の塩古墳群を訪れた。この古墳群の一部は非常に古く鷺山古墳と同様に埼玉県の最古級古墳と言える。
塩古墳については既に多数の方が情報をアップされているので場所などはそちらを見ていただきたい。
熊谷市塩古墳群案内板(埼群古墳館)
塩古墳群(日本散歩)
「塩」という地名についてシワと同じという説を紹介されている。そういえばここ以外にも、山のなかなのに塩とか塩平という地名を他でも見掛けておぢさんも疑問に思っていた。確かに塩古墳群周辺の地形は谷津が入り組んでいる地形に見える。
塩八幡神社、塩古墳群(古社への誘い 神社散策記)
塩八幡神社が紹介されている。この神社境内や裏手にも古墳がある。
発掘調査報告書が公開されている。
埼玉県指定史跡 「塩古墳群」の調査[PDF](全国遺跡報告総覧)
出土物は江南文化財センターに展示されていそうだが未確認。
塩古墳第1支群は県道11号から少し入った所にある。県道11号に標識は出ていない。八幡神社が目印になる。神社のはす向かいの道を入る。
おぢさんが訪れた2016/7/17にはご覧のとおり雑草モコモコ。濡れた草で膝までビショビショになりながらの観察になった。
1号墳(前方後方墳)を横から。広角でないので前方部先端と後方部末端が切れてしまった。周囲を歩くとなんとか後円ではなく後方であることが分かる。
2号墳(前方後方墳)を横から
3号墳(方墳)。こちらもなんとか方墳であることを確認。
4号墳(方墳)
5号墳(方墳)
1号から3号までは方形であるのが現物でも、報告書p.12の等高線図からも分かるが、他の古墳は方形なのか良く分からない。報告書では1~8号墳と11、12号墳は方墳としている(p.7, p.9 参照)。
報告書7ページの地図を見ると塩地域周辺にたくさんの古墳が築造されていたことが分かる。これだけ多くの古墳が継続してつくられるということは至近に比較的大きな集落があったのではないかと考えて、付近が農地としてどうかを意識しながら走行した。
東方150mぐらいから塩古墳第1支群がある方向を撮った。緩やかな谷になっていて水は得やすそうだ。写真を撮った背後に少し行くと水田になっている。第1支群の西側の狭い谷も水田になっている。
付近に集落の遺跡はあるのか?報告書4ページから5ページでは塩西遺跡、塩新田遺跡、明賀遺跡が挙げられている。33ページでは「塩古墳群の造墓集団の集落域は、塩西遺跡、諸ヶ谷遺跡、丸山遺跡などの古墳築造地の後背地斜面から低地部に立地」としている。
これらの遺跡の報告書の一部は公開されている。
発掘調査Index(熊谷デジタルミュージアム 熊谷市立江南文化財センター)
Excavation Report(熊谷デジタルミュージアム)
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