第5章everything, in my hands私は息をしている間は希望を抱く。(by 中世ラテンの諺) 「自分とレオルドラス卿のセブンとは何の関係はありません。ただの同じ部隊で同僚だった、それだけです」 「・・・つまり、一連のことは、レオルドラスのみが関与で、サルヴァーノ卿は関与していない。巻き込まれただけだと?」 「はい、今回のテロ事件と総督閣下への殺害はレオルドラスがテロリストに関与していたのでしょう」 「わかった、・・・本国でも発言権のあるご実家を持つ貴方のお言葉なら、信じられるだろう」 「それでは、私達はこれで」 「僕ではありません」 「貴様は日本人びいきだからな。聞いているぞ、レオルドラス家でも父上を困らせて、たびたび問題を起こすと」 「ヴィルヘルム、その辺にしておけよ」 「何だ、この蛮族をかばうのか、ブラックモアのせがれというものが。出世欲の強い鷹はの息子だ。このような愚劣な行為、行っても不思議ではない」 「お前だって、こいつの実力は認めてるだろ、スクエアー11で命を」 「こいつの助けがなくても、私はあの場を乗り越えられた」 「さあ、吐け、汚らしいセブン。どのようなマジックをつかって、サンダルフォン様を倒した」 「違います、僕はサンダルフォン総督を殺してなんか!」 「・・・安心しろ、親友のお前を俺が見捨てるはずないだろ。必ず、ここから出してやる」 「ありがとう、ヴィルヘルム」 「え」 「お前が俺の親友でよかった」 「ディアス・・・!」 「・・・・・ふん、馬鹿が」 「サンダルフォンを殺したのは、私です」 「何者だ!?」 「テロリストか!!」 「あれ?サルヴァーノ卿、もう外に出てもよろしいので」 「ああ、フラン、そう」 「そうなんだ」 「そうですか、それでは、隊長を呼んできますね」 「・・・・助けてくれてありがとう、でいいんだよね」 「ああ」 「・・・・貴方はなぜ、あんなことを?」 「無実のものをアヴァルツデュアの汚らしい法廷に出すわけに行かない。行けば、君は不公平な裁判で有罪となり、死刑とされるだろう」 「でも、何の関係もない人を巻き込む必要はない」 「結果は誰も死んでいない。問題はないだろう」 「・・・結果?」 「それで・・・」 「ありがとうございます」 「いえ、お嬢さんも気をつけなさいよ」 「あっ、ここにいらしましたか!」 「あらあら、もう見つかりましたか」 ルクレティアは帽子を拾い上げた。 「敵ではありません」 「お願いですから、その物騒なものを下げてください」 「・・・でてきなさい」 オーディンは驚いたような表情を浮かべた。暗闇から現れたのは、ディアス・ダイク・サルヴァ―ノだった。 「・・・お前は」 「俺を仲間に入れろ、オーディン。俺はアヴァるつでゅあを壊す」 「そんな、ワイルドキャットが殲滅!?」 「ハイ。、パイロット2メイは生き残ったのですが」 |