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ユーフェミアは皇帝に秘密裏に通信で謁見を求めた。
「皇帝陛下、再度のお願いです、私はエリア11内での副総督としての業務を終えておらず、行政特区日本も完成できたものといえません。どうか、ご婚約の件は延期か、保留扱いにしてくれませんか」 といっても、今回はコーネリアやシュナイゼルも同席している。 何をするかわからず、彼女がいつものように思いつきで皇帝に謁見を要求したので、コーネリアは仲介役として入る事になった。 「ユーフェミア、そなた、自分が何を言っているのか、理解したうえでブリタニア皇帝の時間を割いているのだろうな」 「も、もちろんです。私はまだエリア11の副総督のみで、コーネリア総督の下で修行のみで、EUに赴き、国のための公務には力不足です。ですから、皇帝陛下にはその辺りをご考慮いただきたく・・・・」 無論、これは建前で言い訳で本音だ。 「わしの答えは決まっておる、行政特区という政策を現状のままにさせておくならば、お前はEUに赴き、ブリタニアのために良く勉強し、奴らをブリタニアの足元に置くようにするのだ、行政特区はコーネリアに任せればよい」 「しかし、お父様!!」 「ユーフェミア・リ・ブリタニア、そなたは自分がドノ国の人間で、ドノ国の総督で、ドノ国の民を守るべきか、コーネリアの側にいながら、まだ理解できぬか?お前は副総督でありながら、この数ヶ月、エリア11の何を見てきたのだ」 冷え切った、それでいて激しい口調でユフィは迫力に肩を震えさせる。 「・・も、勿論、神聖ブリタニア帝国の人間で神聖ブリタニア帝国の総督で、守るべきはブリタニアの国民です、お父様」 何故だ、と思う。ユーフェミアはエリア11に着てから、会見や公式の場があるたびに発言もまともにさせてもらえず、発言すれば、お飾りの皇女でコーネリアのオマケとして白い目で見られる。姉にも以前同じことを言われた。 ・・・お父様は私のことを見てくれたのではないの? 「それならば、お前がまずやるべきはブリタニアに反発する反体制派を慰める事であり、法律や模範を学び、エリア11の国民がどのように暮し、その生活を向上するための姿勢を持つ事と、総督コーネリア・リ・ブリタニアの補助である。実力も経験も信頼さえまともに築いていないものに支配者たる資格はない」 「しかし、日本人には救いが必要なのです!!」 ブリタニア皇帝はため息をついた。 「今のお前に、ブリタニア人もイレヴン共の命を背負う力はない。シュナイゼル、お前ならば、ユーフェミアのエリア11での業務に関する情報も入っているであろう?こやつは、コーネリアや国民の為に何か実績を出しているのか?」 救いを求めるようにユフィはシュナイゼルを見る。 「・・・いいえ、副総督就任前には、護衛や使用人の目を盗んで、エリア11内を探索し、純血派の内争にリ家の名前で収束させましたが、それはリ家の力でユーフェミアの人柄では無理だと思います、副総督を管理できなかったとして、多くのものが解雇、何らかの処罰を与えられていますがユフィは気に留めていないようですので」 「・・・お兄様?」 「コーネリア、お前はユーフェミアの副総督の働き振りを堂評価し、副総督を動かしていた?」 「父上・・・」 コーネリアは若干ためらっていた。 「・・・黒の騎士団をつぶし、エリア11内の混乱を落ち着かせ、ユーフェミアにエリア11を任せるつもりでした。総督の作業の中でも、ユーフェミアのレベルに合うものから回し、教育係に我が騎士を貸しましたが、ユーフェミアの性に合うのは、孤児院を回り、寄付金を募り、老人達を手厚くほごするといったもので、ユーフェミアはナイトメアの操縦やテロリストの掃討戦にも参加させ、経験はつませましたが、・・・軍部のものは戦場にユーフェミアを参加させる事を拒否するものが多く・・・」 そんな話は、ユフィにとって初めてだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
お世話になります。とても良い記事ですね。 ルイヴィトン バッグ http://www.louisvuittonbagsonlineoutlets.com/
(2013.07.06 05:57:06)
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