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なりぽん@厭離庵

あの瞬間のふるえ

     あの瞬間のふるえ


別にそんな事はどうだって良かったのだ
どうせ限りある可能性のなかで
どう動こうと
大樹に小鳥が止まったように
自分は決して揺れはしない
皮肉な見方をすれば
それが唯一の救いなのだ
女を抱いて
抱き合う自分と彼女が
その実
互いに殺し合っているように
もう一人の自分には見えた
あの瞬間の震えも
もはやない



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