2012/07/26(木)04:12
レイズの松井秀喜に戦力外通告~織り込み済みで影響は極めて限定的だが・・・~
レイズの松井秀喜が戦力外通告をされた。
私が忌み嫌っている市場アナリスト風に言えば、
‘完全に織り込み済みで影響は極めて限定的’となるのだろう。
松井の熱狂的なファンだがこの現実は甘受するしかない。
1ヶ月前に‘松井が出ても出なくても出るのは溜息なり~気分は‘共同正犯’~‘と書いた。
ああいう悲観的なことを書くことで、解説者の直前のコメントがしばしば真逆になるように、
何か目を見張る活躍をしてくれることを期待していた。
そんなあざとさが裏目に出たのだろうか。
目を見張るどころか目を覆いたくなるようなパフォーマンスの連続。
今度こそと願って祈って夢見ても結果的に大きな溜息をつくことを繰り返していると、
名状しがたい焦燥や不安に襲われた。
過去にも何度となく松井のスランプには付き合ってきたが今回は‘格’が違った。
出場機会が限られているのにこれでもかと大チャンスが巡ってくる。
せめてここで一矢報いれば少しは汚名返上なるかと期待させて、
それも悉く失敗するから益々ネガティヴな存在としての印象を色濃くする。
例年なら私の機嫌の良し悪しで、チームの勝ち負け、松井の出来不出来を判別できる
かみさんも今年は面喰ったようだ。
上機嫌になったり不機嫌になったりするのにはある種のエネルギーが必要なわけで、
その為には相応の頻度で構わないからこれぞという‘グッド・ディ’が不可欠なのだ。
今年はそれが無かったので上機嫌になれなかった。
逆に不機嫌にもなりきれずただ神妙にしていたので‘対外的’には案外穏やかだった。
松井ファンの多くは彼の野球観である‘チームの勝利が最優先’というスタイルに
心酔している筈だ。
その観点では今回の処遇はまさにそれに則ったものだ。
それを‘幸いにも’というのは酷だが彼が残した成績の悪さには外連味がない。
もっと微妙な成績で戦力外通告の妥当性が議論の対象になるようなケースに較べたら
余りにも明快だ。
チーム事情とはいえマドンもマツイの過去の実績をリスペクトし、そのポテンシャルに賭けようと
辛抱強く起用しチャンスを与えてくれたと思う。
いや、もっと早くタオルでも投げてくれたらお互いの痛手が軽くなっていたという意見も
当然あるだろうが、松井ファンとして‘共同正犯’の意識のある身としては何も言えない。
どこからも必要とされなければ、引退するしかない。
引退は自分の基準ではない。
いかに自分がチームの力になっているかどうかで判断する。
これは松井自身の吐いた言葉で今の彼はまさにこれに該当する。
何もコミットしない常套句だけで喰っているアナリストは
‘不透明感が漂う中、神経質な展開が続くでしょう’と逃げるかもしれないが、
本当は‘上場廃止危機’が極めて現実味を帯びている。
まあ、一生のポートフォリオ銘柄にしている私はじっとホールドするだけだが、
正直これでやっと楽になれるという解放感があるのも事実で、
しばらくは静かに喪に服したい。
このブログを通じて‘一緒懸命’に応援してきた人達を裏切るようで申し訳ないが、
それが今の偽らざる気持ちだ。
どうもお疲れ様・・・(´;ω;`)