2013/08/02(金)05:17
歴代日本人メジャーリーガーで松井秀喜は唯一無二のスラッガー
現地でマツイを称する時に‘slugger’或は‘Japanese slugger’という表現はしばしば目や耳にするが、
私はこのブログの中では恐らく一度も使ったことが無いと思う。
高校時代、巨人時代なら迷いなく松井はホームランバッターだったし、スラッガーだったが、
MLBに移ってからはどうもそう呼べる気分になれなかった。
トーリがインタヴューで答えていたが、HR50本も打てるしニックネームもゴジラなのでぶんぶん振り回すブル・ヒッターだと思っていたら、
状況に応じて広角に打てる‘a situational hitter’だった。
彼自身キャッチャー出身だからそいう打者は手強いのが解る、と言っていた。
‘打点至上主義’の私もそういう松井のバッティング・スタイルがお気に入りだったし、
そもそも向こうにはスラッガーと呼べる大物がゴロゴロしているから、
どうしても松井をスラッガー扱いできなくなったいた。
ところが今回の松井秀喜のNYY引退セレモニーで現地の報道に関して色々とググっていたら、
こんなものを見つけた。
Hideki Matsui retirement: A Pinstriped Bible tribute
そしてこの一覧。
歴代の日本人メジャーリーガーのシーズン毎の成績を主要打撃指標で比較したものだ。
このランキングはHR数によって並べられているが他の指標でも松井は群を抜いている。
・ISO(isolated power)という長打率SLGー打率AVGのスタッツでは上位5位を独占。
・打点では上位6位を独占。
・長打率では上位4位を独占。
・OPSでは上位6位を独占。
出場機会の観点で松井がきちんと働けたのは6シーズンだが、
出た以上は他の日本人選手との比較においては優秀な成績を残していることがわかる。
歴代日本人メジャーリーガーで松井が唯一無二のスラッガーなのは歴然だね・・・(^.^)
あの‘個人記録専心選手’は12シーズンほぼフルでプレイしているが、
少なくともこの表では第10位に1シーズン分だけ登場するのが精一杯だ。
因みにこの記事の書き手は松井のヤンキースタジアムでのパフォーマンスを
‘ブックエンド’に例えている。
旧ヤンスタのデビュー戦でグランドスラムを放ち、新ヤンスタの最後のゲームでもHRを放った。
ヤンキース史上でもそんな選手は他にいないだろう。