2008/12/03(水)22:58
JCDを考える(その5)サクセスブロッケン
今年の3歳ダートは考察したカジノドライブのほかにも、ユビキタスや
武蔵野Sを勝って抽選待ちのキクノサリーレ、エスポワールシチーなど大変
層が厚い世代。その代表がJDDを勝ってJBC2着のこの馬。どんな走り
なのでしょうか。改めて個別にみたいと思います。
【過去1年のレース振り返り】
○07/11/17 福島 2歳新馬 ダ1700 良 中舘英二 55 11番 2人気 1着
前50.5-後50.3 △1-▼11-△2 超瞬発戦
スタートはちょっとヨレたが、押してハナをきる。そのまま先頭で3角へ。
コーナーでちょっと気合をつけるとそのまま後続を離して結局3.1秒差を
つけて楽々ゴール。
○08/01/19 中山 黒竹賞(500万下) ダ1800 良 横山典弘 56 3番 1人気 1着
前49.7-後51.4 △2-▼1-△0 平坦戦
押してハナに立つ勢いだったが、2番手に控えて追走。4角で前に並ぶと直線は
突き放してゴール。
○08/02/24 東京 ヒヤシンスS(OP) ダ1600 良 横山典弘 56 9番 1人気 1着
前46.0-後51.0 ▼1-△0-△9 平坦戦
ちょっと掛かったか、口を割って4番手追走。そのまま先団を見る形で直線を
向くと残り400からスパート。坂の上りで後続を離すと坂を上ってからは
後続との差は変わらずゴール。
○08/05/03 京都 端午S(OP) ダ1800 良 横山典弘 57 8番 1人気 1着
前48.8-後50.1 △2-▼2-△11 平坦戦
先団追走。3角手前の坂で2番手進出。4角で先頭に立つと2番手ユビキタス
を大きく離して先頭ゴール。
○08/07/09 大井 JDD(G1) ダ2000 不 横山典弘 56 11番 1人気 1着
前49.4-後49.7 ▼1-▼14-△8 超瞬発戦
ナンヨーリバーがハナを切って2番手追走。4角でもったまま先頭に立つと
そのまま直線後続を突き放してゴール。
○08/11/03 園田 JBCクラシック(G1) ダ1870 良 横山典弘 55 1番 2人気 2着
ラップタイムは開示されず。
出負けだったが、勢いついてハナに立つ。ちょっと掛かったか。そのまま内を
回って4角で外からヴァーミリアンが来るが内を回して再度先頭。しかし外から
ヴァーミリアンが抜くと、2頭の叩きあいになる。結局差は縮まらず2着。
【サクセスブロッケンの競馬】
先行して4角で進出。直線で突き放してゴールのパタン。この馬を最初見たときの
印象は「強いけど、なんだかスピードに乗らない馬だなぁ~ほかが弱いだけ?」と
思ったが、実は脚が長く一完歩が大きいため、ゆったり走っているようで実は速い。
坂にも強く、中山の勝ちは圧勝。東京でも上り坂で他馬を突き放す競馬。その分
直線ではあまり他とは差の無いスピード。
これはクビが高いのと、上手くクビを使っているので前輪駆動が利くためと考える。
今回の阪神は向いているのではないか。
【サクセスブロッケンの死角】
前走は出負けにも係わらず、内から行ってしまいちょっと掛かった。これは
ヒヤシンスSでも同じ。かかってもJCBクラッシックで2着は凄いけど・・・
流れが速くなると追走してしまうのではないか。闘争心が激しい馬だと思う。
性格がちょっとウオッカに似ているかも^^;