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1996年12月19日（木） NHK-FM　　パーソナリティーは 中村貴子さん

中村　 だから 「SCENE」 とか、たとえばサントラとかではないんだなという。
稲葉　 うん。 これは、そのお…、割りとねえ、冬が来るたびに（笑）、あの、「FRIENDS」…、「II」 ？
中村　 うん。
稲葉　 ああいう、系統のもの、ものをまた出したいなっていう話をしてたんですけど。
中村　 うんうんうんうん。
稲葉　 ま、機会に恵まれないというか。
中村　 4年たってしまったのね。
稲葉　 4年もたったんですねえ。
中村　 うん、たったんですよ。
稲葉　 うん。 話はよくしてたんですけど、冬が終わる…、終わっていく、うちに、それも忘れてしまって（笑）、また他のことをやってて。
中村　 うん（笑）

稲葉　 今回は、この、「LOOSE」 のツアーをずっとやっててえ。
中村　 ええ。
稲葉　 その、楽屋なんかでよく話をしてたんです。
中村　 うん。
稲葉　 でー、ま、こういうサウンドをやりたいっていう、サウンドのアイデアが先に、できて。
中村　 うん、うん。
稲葉　 だったらもう、「FRIENDS II」 っていう形で、もしかしたらリリースできるかもしれないなっていう。
中村　 ふーん。
稲葉　 そういうところから始まったんです。
中村　 じゃ今回は、ストーリーというよりは、サウンド面でいろいろ。
稲葉　 そうですね。
中村　 挑戦、遊んでみようという。
稲葉　 うん、うん。

中村　 ボーカルとしては、こういうのをちょっと挑戦してみたかったことってなんですか？
稲葉　 うーん。 ま、挑戦というほどではないですけど、たとえばその……、あんまりいままで使わなかったファルセットでずっと歌ったりとかね。
中村　 うーん。 ほとんどあの曲、ファルセットって感じですもんね。
稲葉　 そおですね、うん。
中村　 うんうんうん。
稲葉　 なんか、それはちょっとやりたいなと思ってたんで。

中村　 初のレゲエにも挑戦してるんですよね。
稲葉　 それはよく言われんですけど（笑）
中村　 （笑）　初じゃないか。
稲葉　 いやいや、あの～～…、そうですね。 言われてみるとそうだけど、おれ、レゲエに挑戦したっていう感覚が自分ではないからあ（笑）
中村　 あ、感覚はないんですね（笑）
稲葉　 あとでほら、インタビューとかで、レゲエ、レゲエって、やたら書かれてるから。
中村　 うん。 レゲエっぽい…。
稲葉　 お、レゲエって、どの曲のこといってんのかなと思ったら、その、最後の曲でしょ？
中村　 そう。 「きみをつれて」。
稲葉　 うん。
中村　 別にそういう意識なんかはなくて。

稲葉　 裏打ちの、「ンチャチャ」 ってのが入ってっからあ。
中村　 うんうんうん。
稲葉　 「入ってっから」 って、急に普通のしゃべりに（笑）
中村　 ハハハ
稲葉　 ハハハハハ
中村　 家でしゃべってるみたいでいいですね（笑）
稲葉　 すいません（笑）
中村　 いえ（笑）
稲葉　 （笑）　入ってるから、レゲエ、レゲエつってるんでしょ？ みんな。
中村　 うんうんうんうん。 あまりそういうイメージはなかったのね？
稲葉　 自分の中で、そんなにレゲエなんていうのは意識しなかった（笑）
中村　 あ、そうなんだ。
稲葉　 レゲエが嫌いなわけじゃないですけどね。

中村　 うんうんうんうん。 サウンドの部分で、そういう歌い方じゃなくてね。
稲葉　 うん。
中村　 「こういうのやってみようよ」 とかって、松本さんに提案したのとかもあるんですか？
稲葉　 それは、全面的にけっこういろいろ、アイデアありましたね。
中村　 あ、ほんとにい。
稲葉　 うん。
中村　 具体的に言うと？

稲葉　 たとえば、もうちょっと、え～～、エレピっていうか、エレクトリックピアノ。
中村　 うん。
稲葉　 その、ローズ以外にもウーリッツァーとかいろいろ、あるんですけど。
中村　 うん。
稲葉　 そのへんの音を入れてみたいなーと。
中村　 ふーん。

稲葉　 あとはその、フルート。 いまあの、「傷心」 とかにも入ってましたけども。
中村　 はい。
稲葉　 「聴いてみたいな～～」（笑）、っていう感じで、こう、言って。
中村　 それ、小さい声で言うんですか？ 松本さんに（笑）
稲葉　 （笑）
中村　 「フルート、もうちょっと聴いてみたいな～」 っていう。
稲葉　 いや、もう、耳たぶに触れるぐらいのところから（笑）、こう……
中村　 ハハハハハハハ　　ささやくわけですね（笑）
稲葉　 （小声で）　「フルート、フルート、フルート」（笑）

中村　 （笑）　そしたら、「じゃあ、いいねえ」 って言いそうな。
稲葉　 ハハッ
中村　 採用って感じで。
稲葉　 いや（笑）、いつの間にかもうフルート、暗示にかけて（笑）
中村　 もう、暗示にかかっちゃったのね、ずーっと言ってるあいだにね（笑）　そっか。 じゃあ、稲葉さんのサウンド面のね、話していただくっていうのは……

稲葉　 結局、普段、その、聴いてるCDのなかで、入ってるものを、自分の…、自分たちのCDで試したいなっていうところがあるんですけど。

中村　 うん。 ミニアルバムだから、やっぱりそういう部分が挑戦できていいですよね。
稲葉　 うんうん。
中村　 こう、一個まとめてというんじゃなくてね、いろんなものをというね。
稲葉　 そうですね。
中村　 それじゃあですね、曲をここで聴いていただきたいと思うんですけれども。
稲葉　 はい。
中村　 これがそのファルセット。
稲葉　 そうですね。
中村　 聞かせてくれますね。
稲葉　 まあ、そんなファルセットに。
中村　 （笑）
稲葉　 注目しないで聴いてもらいたいな（笑）
中村　 もう、こんだけ言ったら、みんなの耳はそっちにガーッて（笑）
稲葉　 そんなに大したことないすから（笑）
中村　 行くと思うんですけど。 じゃあ、曲のほうを。
稲葉　 普通に、ええ。
中村　 紹介（笑）
稲葉　 普通に楽しんでください。 えー、「SNOW」。

♪ SNOW ♪

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