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B’z、21作目オリジナル・アルバム! 豪快、痛快、爽快! (1/2) AERA dot.
松本孝弘と稲葉浩志によるB’zの21作目のオリジナル・アルバム『NEW LOVE』は豪快、痛快、爽快な新作だ。 すでにオリコン週間アルバムチャートでは、初週に1位を獲得。アルバムの総売上枚数が4600万枚を超え、「アルバム1位獲得作品数」と「アルバム総売上枚数」を更新したという。 昨年、デビュー30周年。本作で、稲葉浩志はパワフルでワイルドなシャウターとしての本領を発揮。独自の個性的なトーンによる松本の多彩なギター・ワークも健在だ。幅広い音楽性、親しみを覚える要因のひとつである歌謡性を取り込んでいる。 加えて、音楽的な基盤である70年代や80年代のロックを再追求し、オマージュを織り込みながら新たな解釈を見せる一方、ファンク・ミュージック的なアプローチやフォーキーな叙情性、ポップなAOR的テイストを取り入れ、新味を見せている。 : 2ページ目 : アルバムの最後は勢いまかせに突っ走ってきたこれまでを振り返り、自らを鼓舞するようにこれからの歩みへの意思を歌った「トワニワカク」。 本作を聞きながら20周年記念作で幅広い音楽性に取り組み、意欲作であると同時に異色作とみなされた『ACTION』を思い出した。本作はそれとは対照的に30周年という節目を経て、今のありのままを表現した解放感に満ちている。爽快感を覚えるのはそんなことに由来するものだろう。 それでいて昨今、オールド・ファッションとして劣勢を語られることの多いロックへの執着と執念、歌謡性や娯楽性を加味したB’zの姿勢への自信や誇りがうかがえるあたり、エールを送りたくなる会心作だ。(音楽評論家・小倉エージ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.06.15 12:36:37
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