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『DEEN』に宿るDEENらしさとタレント集団、ビーイングの威信 OKMusic
1月20日、DEENがジャパニーズ・シティポップをカバーしたアルバム『POP IN CITY ~for covers only~』をリリースした。 : 当コラムでは今回そんなDEENのデビュー作をピックアップしてみたのだが、このアルバム『DEEN』には当時のトレンドを詰め込みつつも、現在の彼らにも通じる音楽性を内包していることを確認できた。 ビーイング全盛期、期待の新人 このアルバム『DEEN』と、本作にも収録されている彼らのデビューシングル「このまま君だけを奪い去りたい」はともにミリオンセールスを記録した。 1stアルバムと1stシングルがいずれもミリオンとなるのは史上初の出来事であった。 このダブルミリオンはその後も数組しか達成していないというから大記録も大記録だろう。 ただ、だからと言ってDEENがそれだけ傑出したアーティストであったかというと、素直にそうだとは言い切れないことは否定できない。 : そもそもDEENは「このまま君だけを~」の前からバンドだったわけではない。 : バンド外の人物が作詞作曲を手がけることはいくらでもあるし、それがバンドらしくないとは言わない。 タイアップによって曲が先に決まっていることもあるだろうし、その楽曲に合わせてシンガーを決めることもあるだろう。 だが、そこで一からバンドを結成するというのは、まったくないことだとは言わないが、今も昔も頻繁に起こることではないと思う。 稀なケースだと言っていい。 ただ、当時、彼らが所属していたビーイングの勢いからすると、それも分からなくもないというか、“さもありなん…なことだったのだろうな”と妙に納得してしまう。 : 1990年代前半、それほどにビーイング勢が音楽シーンを席巻していた。 1991年にZARD、川島だりあ、T-BOLAN、WANDSが、1992年には大黒摩季がデビュー。 DEENのデビュー前年である1992年だけに話を絞っても、すでに大ブレイクを果たしていたTUBE、B'zは素より、大黒摩季「DA・KA・RA」、T-BOLAN「Bye For Now」がミリオンセールスを記録した。 制作サイドは(というか営業サイドか?)超アグレッシブであったことは想像するに難くない。 : お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.23 08:39:09
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