「目を養え手を練れ」をよんで
「目を養え手を練れ」/宮脇塾講師室編著/彰国者62歳という惜しまれる年で亡くなった建築家宮脇檀が自らを塾長と名のり、大学で教育に取り組んでいたときの講師陣によって、そのときの教材がまとめられた本です。宮脇氏の著書はいくつか読んでいますが、同志や弟子たちにより引き継がれたものが感じられて、あらためて氏の建築への情熱が伝わってきました。建築を学ぶ学生向けの内容で、氏のスケッチなどが盛り込まれていたりして、宮脇塾をちょっと経過したような気になれるものでした。塾の学習方針であった標語「目を養え手を練れ」は、あらためて、建築家としての私の姿勢を戒める言葉です。この本は、本棚のいい場所においておき、この言葉がいつも目に入るようにしておこうと思います。