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カテゴリ:今日の出来事
TVで石原都知事の恩師の話があった。
都知事曰く、恩師は恩人であるという。 その恩師は美術の教師であった。 私が高校生の時、やはり恩人ともいうべき教師がいた。 同じく美術の教師であるM先生だ。 高校時代は登校拒否をしており、週に3日ほどしか登校していなかった。 学校に行くことに意味を感じなかったからだ。 当時、部活である「美術」をするためにだけ学校へ行っていた気がする。 唯一の安らぎだった。 放課後、美術室で私が作品の作成をしているとM先生は覗き込んできた。 「今度は何をするのかな?」 その表情はいつもニコニコとしていた。 他の先生や、同じ美術部の部員でさえ、私の作品に対しての評価はイマイチだった。 やることが他の人とは全く違っていたからだ。 木炭画を描いていても、消しゴムとして使うのはもっぱら「食パン」。 描きながら食パンを食べてしまって消せなくなったこともある(笑) 水彩画を描かせても筆でなく手・指を使って描いてしまう。 かと思えば定規で細かい線を何本も引いていたり・・・ ベニア板一枚で作る、という文化祭の課題では「カヌー?」を作ったりした。 色紙をひたすらパンチで穴を開けたこともあった。 教科書通りにやっている周囲の部員にとっては理解不可能だったのだろう。 (もともと芸術家は変わった人が多いものだけどなぁ) M先生はいつも見守ってくれていた。 誰が何と言おうが、自分の感性でやることを教えてくれた。 自分の存在が認められている、そんな気持ちだった。 「NaS!また何か食べてる!笑!」 構成に悩んで、つまみ食いしている私を見つけて、M先生は笑った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.23 16:20:48
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