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カテゴリ:ミュージカル・演劇
もう1か月ほど前になりますが、
森ノ宮ピロティホールでみた「非常の人 何ぞ非常に~奇譚平賀源内と杉田玄白」 平賀源内と杉田玄白は親友で、 才能あふれ、何でもできてしまい引っ張りだこの源内は 真面目な蘭方医の玄白に「タートルアナトミア」の翻訳を すすめる。 その日源内は、日本橋芳町の陰間茶屋でおかみから 一人の陰間菊千代を紹介される。 というのが幕開きで、お話が進んでいきます。 玄白が、翻訳に七転八倒の苦労を重ねるところもおもしろく 玄白役の岡本健一さん、よかったわ。 佐々木蔵之助さんの源内、明るくて、破天荒な人で、 力もあって・・・という人なのに、 エレキテルのほうは実らず、うまくいかない状況が出てきて 一方で、玄白のほうは 「タートルアナトミア」が認められて大出世。 そのもんもんとしたたたずまいとか、あがくところが魅力的だった。 明るいところと暗いところ、両方があって、 一種のすごみというか。 玄白はまじめな人柄で、出世しても変わらず 源内のことを心配してる。 ただまじめでいい人というわけではなく、 白痴の子供について語るように深みのある人。 源内のことを「非常の人」といったのは玄白で、 牢獄死した源内に追悼の辞を寄せてるのだけれども、 その「平賀源内墓所」近くにある墓碑に書かれている 追悼文が送辞のように読まれます。 そこの岡本健一さんの「ああ」っていうセリフが ほんとに心に響いた。 何役もやる篠井英介さんや奥田達士さんらは芸達者。 陰間の菊千代、名前佐吉役の小柳友さん、背が高くて見栄え十分。 きれい。 篠井さんの女形がすてきなのはもちろんわかってたけれども、 前野良沢も存在感あって、印象的だった。 パンフも字がいっぱいあって^^ 読み応えがありました。 衣装アドバイザーに市川猿之助のお名前が。 おお。 菊千代が役者になるところもあったし、陰間茶屋の雰囲気なんかは 歌舞伎っぽい風情だったしね。 セリフでも、なるほどねと思うようなものがいろいろあって 人生ってこんなことが起こってしまうことがあるんだなあというか、 どんな人もその時代の中で生きるんだなあというか、 思うことがいっぱいありました。 ただ、何をそのとき思ったのか、一つ一つはやっぱり 忘れてしまいました(汗) じゃあ、何見たって一緒じゃんって言われそうだけど・・・ ま、そんなことはないと言っておきます^^; おもしろいお芝居でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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