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カテゴリ:美術館・博物館
下呂温泉に行く途中に、
多治見のモザイクミュージアムへ行きました。 この建物、よくネットで見ますし、 タイルも、マジョリカタイルもあるということですし、以前、名古屋で楊輝荘のボランティアの人にもお勧めされたので、行ってみました。 近づいて見ると、花柄に見えた模様は、 陶器の破片のようなものを並べてあるのがわかる。 建設は、建設史家・建築家の藤森照信氏。 (この前、誠友社で買った本の人) ラコリーナもそうなんですね。似てるね。 階段がすてきです。 長い階段と壁と、その先の出口の光を見るのは、 なんだか登窯の中にいるかのようでもあり。 見上げたところもいいし、 手すりも。 到着した、ちょっと屋上みたいなところ。 陶器の破片がつなげてある。 中に入ると、 白いタイルの壁に、 モザイクタイルの絵が色々。 お風呂屋さんの壁のタイル絵とか、 モザイクタイルより大きめの、 陶板のようなタイルに描かれた絵とか。 他に、住宅の浴室とかトイレとか、 かまどとかに使われたタイル。 昔、実家の浴室、タイルの壁に タイルの床だったなあ。 緑色だった。細長い円形みたいなのとか、丸とかが組み合わさってたような気がする。 ちょっと冷える感じを思い出す。 一つ下の階に行くと、 この地、笠原町(合併して多治見市になった)で、大正、昭和初期くらいから盛んだったタイル産業の紹介。 特にマジョリカタイルの輸出が 盛んだったことの説明や、 インドで人気だったマジョリカタイルがあった。 ちょっと大きめで、絵が描かれてる感じのものだった。 その金型も展示されていた。 インド人が好む、インドの神様の絵が彫られていた。 どんなのが好まれるか、現地のマッチとかカレンダーを見てよく研究して、 せっせと作って輸出されていたんだなあ。 ほかに、 現在も、笠原はタイル生産のまちだけど、 その工業化の進展の説明なども。 釉薬を自動的にかけるとか、 シールのようなシートの上にタイルをザーッと流してから、 手で直すとか、 色々変化してきてるようす。 元々、美濃焼の産地で、 陶器生産の家の息子さんの山内逸三氏が、 京都市立陶磁器講習所に勉強しに行ってて 当時、京都のその陶磁器講習所は陶磁器製の建築装飾開発に力を入れてきた 研究所だったようで、 山内氏は、施釉磁器モザイクタイルの開発と工業化に初めて成功した功労者。 山内氏の写真を実寸大にしたパネルもあった^^; 鉄道も敷いてあったらしい。 戦争を経て、戦後、昭和30年代、 よく売れたらしい。 一般住宅でよく使われるようになったということで。 いっぱい展示はあったんだけど、 段々写真を撮るのも疲れてきて😅 この程度ですが、 新製品の展示コーナーもあって、 商談コーナーもありました。 さて、一階に戻って、 予約していた体験コーナー。 30分くらいで500円。 写真立てとか、椅子型の飾り台とか、 ハンガーの形の飾りとかにタイルを貼ります。 これが結構楽しい。 無心になれていいですよ。 ロビーにこんな車もありました。 なかなかすごい。見ていて楽しいです。 それにしても、タイルの柄って いくらでもあるというか、 絵画的なものに仕上げているものもあるけど、 モザイクタイルを並べたり、その色合いや柄、形というのは、 また絵とは違う感覚で作られてるのかなという印象。 『スカーレット』の八郎さんが 信楽を離れて、名古屋の陶磁器メーカーに勤めたなんて話があったけど、 もしかしたら、こういうタイルとかの関係だったのかも。 釉薬の研究してたもんね。 (脚本の段階では何という設定はなかったそうですが^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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