放熱への証
「彼」つぶやきの後にいつまでも残って漂うもの夜のラジオのノイズの中にきこえる気がするもの眠れない夜ライトスタンドの灯りの下の冷たい掌知らない街へつづく道の上で銀のかけらをにぎやかにまき散らして通り過ぎるバイクの群けぶる夜気の中へどこかからやってきてどこかへ去っていくクラクション去っていくときのかすれがやすりのように擦っていくものヘッドライトふたつの白くて丸い光の重なるところ-----------------------------------------------------------このごろ、尾崎豊の『放熱への証』をよく聴いている。最後のアルバムだということだ。尾崎豊が死んだというニュースを当時、丁度ニュースで見ていた。その時、一緒に居合わせた男の人が、テレビに向かって手を合わせて、「かわいそうだね」と言った。私は、あまり何も感じなかった。そうなんだ、と思っただけだった。とっさに手を合わせるその男の人ほどの感情を持ち合わせていなかったのだろう。それに当時は、感情の入りすぎた歌い方になじめなかったし、そんなにスキじゃなかった。今はスキ。(>_