芸術
箱根の山の中で、ペンキをぶちまけてきました。ペンキをぶちまけたものを、芸術と決めるのは、自分なんだろうなと思う。自分が芸術だと思い、主張しなければ、だれも芸術とは思わないだろうな。若手のジャズデュオ(サックスとピアノ)の即興の演奏が夜に外であって、サックスの人が、冥王星についての曲を演奏するときに、寝ころんで空を見ながらきいてください、と言ったので、みな寝転がった。ピアノが、宇宙的な厳しい旋律をかなでて、その中をサックスの、人間的な孤独と哀しみを感じさせる音色が、冥王星に向かう宇宙船のように流れて、夜空を見ながらそれを聴くのは素晴らしい経験だった。希望というよりは、芸術の道の厳しさ、のようなものを感じた旅だった。