風景
嫌なことがあると(ついこの間、お酒飲み過ぎて、失敗したのサ)、見たくなる風景のひとつが、隅田川だ。南千住から浅草に向かって歩くのもいいし、吾妻橋から見るのもいい。 川を見ていると、心の半分が川に流されていくのかもしれない。川を見ているときは、痛み止めをのんだみたいに、憂鬱の感覚が鈍くなっている。 今日、地下鉄を浅草で降りると、地上から降りてくる人が普段よりも多くて、また、かすかなお囃子の音が聞こえてくる。 地上に登ると、もの凄い人だ。どうも、あの有名な三社祭らしい。神谷バーの三叉路から雷門方面が、歩行者天国になっている。普段人の歩けないところを歩くのは楽しい。はっぴを着ているのは、おそらく地元の人だろう。 吾妻橋で川を見てから戻ると、神谷バーの三叉路に、パトカーが二台乗り付け、20人あまりの警官がいる。茶髪で派手な青年とおねえちゃんが、暴れて声を張り上げて警官にくってかかっている。「障害持ってて何が悪い」と叫んでいる。近くに、太った中年男性が横になっている。その奥さんらしい人も、野次馬や警官に向かって何か叫んでいる。どうやら家族のようだ。中年男性が、何か障害を持っているようだ。うまく立てない様に見える。 誰かと喧嘩したらしいのだが、詳細はわからない。 そこを後にして、浅草六区の方へいくと、建物の前でカップルの男の子が女の子を思いきり殴った。女の子はバカアッ、と叫んで白いバッグを男の子に投げつけて去っていった。男の子の足には刺青がある。 祭りの日には喧嘩が多いのかなあ、と思った。