2018/08/08(水)23:09
かあさんのウエストサイズ
かあさんの特養入所申し込み手続きに行った際、これだけの衣類やタオルを持って来てください。
とリストを渡された。
上に着る服とズボン。
それぞれ夏用と冬用6枚ずつ。
下着も上下夏冬6枚ずつ。
タオル、バスタオル、帽子……
深く考えずに、じゃあ明日持って来ます。
と答えた夫。
だけど、これはけっこう難題なのであった。
帰ってすぐに、やっぱり明後日持って行きます。と訂正の電話をした。
家に帰って探したけど、どれもこれも足りない。
かあさんは、物を捨てないから山のように衣類があった。
だけど、使える物はほんとにないのだった。
冬用は急がないからとりあえず夏用をそろえないと。
夏でも、腕を怪我しないよう長袖指定。
それも着やすい物じゃないとダメだし。
夏でも着れる涼しい長袖なんてなかなかなかった。
だいたい、かあさんは真夏に長袖セーターを着ていたくらいなんだから。
ズボンだって薄手の物は少ないし、だいたいサイズがわからない。
なぜなら、食べ過ぎでお腹がそうとう出っ張っていたかあさん、締めつけるのを嫌っていつもゆるゆるをはいていた。
だから、いつも立ち上がるとお尻が半分見える状態だった。
そんなブカブカのズボンはさすがに持って行けない。
それに、入院中に規則正しく食事をしてリハビリしたおかげか、退院の時に思いの他かあさんのお腹まわりがすっきりしていてびっくりしたのだ。
だからと言って、小さめのサイズを持って行くと、きついと言って嫌がりそうだ。
下着にしたって、家にあるパンツは全部ゆるゆるだった。
パンツは6枚、新しいのを買うしかない。
ブラジャーはどうしよう。
かあさんは、いつもブラジャーをしていた。
お風呂から出て、後は寝るだけなのにブラジャーをしないと気がすまなかった。
私なんか日中でも家の中ではノーブラなのに。
でも入院してた3ヶ月は、下着はレンタルで、ブラジャーはなかったのでは?と思う。
もし、ブラジャーをしない習慣がついたのなら絶対に持っていかない方がいい。
そんな着にくいもの。
かあさんは朝着替えがうまくできなくていつも癇癪をおこしていた。
ブラジャーは持って行くのをやめた。
結局、普段着と下着、タオルも足りなくて、かなり買い足した。
かなりの出費。
買ったズボンを持って行って、かあさんにはかせてみなくては。
きついと言い出したり、気に入らなかったら無駄になるけど…
持って行く物をそろえ、名前をフルネームで書き終えると、もうヘトヘトになっていた。
かあさんは、もうブラジャーすることはないよね、きっと。
そして、半袖の服を着ることも、スカートをはくことも、もうなさそうだ。
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